表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
264/479

その6 電化センター

正月の昼は、蕎麦を食べた。

タレは庭栽培の桜大根をおろしてゴマを入れた。

九州では盛り蕎麦は食べないと母が言う。

また母から「東京外人」と言われる。


午後から、母とスーパー「トライアル」へ行く。

母がお気に入りの店で安くて物がいい。

流行の物流コストを全カットして値段を格安にしている。

トライアルのバイヤーが直接生産者から買うのだ。

安いわけだ。


「トライアル」の横小路には、小浜町通りから

松原中学校に向かって

昔「電化センター」というアーケード商店街があった。

電化センター内には、スーパーや魚屋や、天ぷら屋などがあった。

小浜楽器の出店があったと聞いた。

レコードとかスターのブロマイドがあった店だと思う。

母がよく出前していたソバの「北海屋」があった。

若い主人が北海道出身なので店名がついたらしい。

独身で一人住まいに思えた。

具に卵焼きのキザミがあった覚えがある。


「電化センター」があった頃は小浜町通りは都会だった。

周辺には炭鉱の社宅があり5千人以上も住んでいた。

佐賀屋食堂の右に小浜北社宅の門があり、

同級生が数名いた。

三池炭鉱爆発で父をなくした同級生は

覚えているだけで10名はいた。


小浜町通りにはラーメン屋が三軒、うどん屋、お好み焼き屋など、

三池炭鉱社宅の人々の胃袋を満たしていた。

電化センターにあったスーパーが火災になって

電化センターは消滅したらしい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ