表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
252/475

(3)すぐ消えるプロデューサー

スポンサー会議で

「400万を削減しよう」

と決めた。


舞台劇スタッフの相場は80万らしい。

400万を100万にするために

スタッフ・ギャラの詳細が知りたい。

演出家にラインしたら、

演出家は「明日にも詳細をメールする」と応えた。

見込みでもいいからと知りたいと言ったが

一週間経過しても出てこない。


プロデューサーは、

しばらく葬儀や遺産相続で

動けないと言ってきた。

しばらくとは数ヶ月だった。

プロデューサーは監督を紹介しただけだった。

役者もスタッフも紹介していない。


スポンサー全員が降りてしまった。

理由はプロデューサーが降りたと判断したからだった。

「紹介した監督は偽者だ」と某スポンサーが言った。


演出家から脚本ができたと言ってきた。

拝見すると、演出家は原作者(=スポンサー名)の名前を間違えていた、

僕は指摘したが、

「それがどうした?」と無関心だった。

どんな偉い人でも、首相でも天皇でも間違えたら

即座に「ごめんなさい!」と謝罪すると思う。

僕は「こんなお偉い方には、ついてゆけない」と決心した。

身分が違いすぎる。

僕は抗議もしないで黙って平静を装った。


210000円を払っているから、横暴にでたのだ。


プロデューサーが降りて、

スポンサーが降りて資金が出せない。

監督も偽者だと言われて、

来年の5月の公演を12月中に白紙宣言した。

業界では「バラス」と言うらしい。


続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ