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京子フェイドアウト

僕は京子の好みの男じゃなかったけど、

だんだん僕に情がわいたのかもしれない。

京子は、無口で、愛嬌もなく、鉄仮面みたいだった。

僕と一緒にいて、楽しくないのだろう。

京子には、交際している彼と比較して、

僕はタイプじゃないので、

不機嫌なのかと思った。

僕には京子の顔は理想のタイプだが、自分が美人だと、

お高くとまって、僕を見下す。

冷たく女王様のようであるが、たまに甘えてくる。

きまぐれな気分屋でもある。

僕は京子の好きな格好にさせられた。

履いていた靴から着ているもの、すべてをけなされた。

目が大きいとまで言われた。

京子の指摘はあたっているので文句がいえなかった。

美人を連れて歩くのだから、京子に権利がある。

原宿のカット店で、デザイナーカットしてパーマもかけて、

京子の好みのコンチネンタルスタイルに染められた。

交際は約三ヶ月続いた。

京子といても、楽しくない。

冷たい綺麗な花があるだけ。

好きなのか、好きじゃないのか、安定していない。

でも京子は毎日電話してくる、

嫉妬深く浮気していないのかの確認かもしれない。

京子は社会人だし、落ち着いた交際がしたかったのだろう。

愛するよりは、愛されるのを好むタイプだった。

京子は、かまってくれないと駄目なようで、プライドを高く維持してばかりで、

僕は、京子にかまうのに疲れてしまった。

京子からお別れの手紙がきた。

フェイドアウト。


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