キャンディーズの口パクショウ
スキーツアーの二日目は、昼は雪上運動会だった。
僕は、参加しないで、午前中寝ていた。このツアーには隠し部屋が用意されていた。
部員以外の他のツアーメンバーは知らない。 階も別で離れたところにあった。
いわゆる特別にスタッフが使える部屋だ。
この部屋に行くと、今夜行うショーの稽古をやっていた。
そしていつのまにか、僕がショーの音楽担当になっていた。
十九時から本番が始まった。
初めはオデキら三名が女装して、キャンディーズの口パクショウ。
次は短いコントがはじまり、電線音頭。最後はピンクレディーの口パクショウ。
なんとか音楽をタイミングよく流せ、ショータイムは大好評だった。
その後二十一時半から麻雀大会。いまさらここで麻雀もないと、
大会を抜け出したら、ソウルステップの講習会で、
親しくなった女性らの泊まっている部屋に呼ばれて、女性三名に囲まれて映画の話を中心に、
朝の四時まで話しこんだ。
それで、その日の三日目は十四時まで熟睡していた。
今日の僕の担当は十九時からのソウルパーティー開催だった。
ソウルダンスの講習もやった。
部屋に戻るとオデキのお気に入りの女性と、
他に二名の女性でクリスマス会を行っていたので、僕も参加する。
トランプや手品を行い、コックリさんをやりだすと、
背筋に寒気を感じるほど全員がのめりこんでいった。
翌日早朝のバスでホテルを出て、スキーツアーは事故もなく無事終了した。
オービットとは一度もじっくりと話す機会はなかった。
反省会で部員からは感謝されて、準部員のような存在になったと思う。
例の特別部屋では、オービットがSをしていたことがわかった。




