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リョウコとアマン
一月二十三日
朝十時頃、リョウコから一回目の電話。
二回目が十四時、三回目が十六時。
とうとう十七時すぎに会って話す。
リョウコは大学を卒業したら、北海道に帰るので、
学生最後の一年を有意義に過ごしたいと言った。
リョウコが変わってきている。
以前のような反発めいた言葉や、なげやりな態度をとらなくなった。
リョウコ自身も一月になってから落ち着いたというので、
元カレへの思いを断ったのかもしれない。
十二月に知りあった年上のアマンは、きまぐれにやってくる。
まるで猫のようだ。
アマンは既婚者で割り切っていて、何も言わない求めない。
帰宅して十時頃、アマンから電話がある。
近況を伝えてきた。