灯台タイプのストーカー
リョウコと別れて ギャツビーの男心について考えた。
「華麗なるギャツビー」は「華麗」じゃない。
「スゴイ」だ。
ギャツビーは、グレイトなストーカーだ。
デイジーに恋焦がれる。
しかし貧しさのために恋愛成就はしなかった。
ギャッツビーは、大金持ちになる。
目的があったからだ。
デイジーを我が手にしたい。
ひたすら努力して、大金持ちになる。
ギャッツビーは灯台になる。
忍耐強い灯台タイプのストーカーだ。
童話『北風と太陽』にたとえるとストーカーも北風タイプ、
太陽タイプがいる。
太陽ストーカーは、忍耐力を持っている。
相手がどう対応するか、北風よりは想像できて静かに相手を見守る。
かなわなかった女性デイジーは結婚したので、
ギャツビーは、デイジーの住んでいる対岸に豪邸を建てる。
敷地的には隣だ。
ギャッツビーは毎晩デイジーの家から発せられている緑色の光をながめる。
恋の炎は、灯台となってデイジーに届くように願う。
ギャッツビーは考える。デイジーに会うには、どうしたらいいか。
毎夜盛大なパーティーを行い、いつかデイジーが訪れてくれるのを待つのだ。
ひたすらに、女性を待つ。
スゴイ(グレイト)としか言えない「忍耐の待ち」ができる。