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オデキの悲劇

オデキの悲劇


十一月二十二日

騒動は僕が寝ている時に起こった。

オデキから聞いた話だが。

零時すぎに、オデキとオンワードが「クレイジーホース」で

二組の女性のナンパに成功した。

僕は彼らと別れて、帰って眠りについた。

終電が終わった頃にオデキらはナンパした女性と店を出て、

いざホテルという作戦だった。

ナンパした女性らはタクシーで帰ってしまった。

オデキとオンワードは信濃町の僕のところへ泊めてくれと電話した。

僕は、めずらしく断った。

オデキとオンワードは郊外に住んでいるので、

新宿区にある文化服装学院の寮に行ってしまった。

寮はアパート形式で部屋が独立していた。

青山「ウィスキー・ア・ゴーゴー」でオンワードと濃厚だったミワコと、

オデキが十一月二十日のクラブ主催のダンパで持ち帰りしたユウコが住んでいた。

オデキはユウコの部屋に、オンワードはミワコの部屋に泊まろうとした。

寮には、オデキが「かーちゃん」と呼ぶヨウコも住んでいた。

オデキとオンワードはひとまずユウコの部屋で、

ミワコも呼んで、四名で話しはじめた。

ユウコとミワコが、ヨウコの悪口を言い出した。

オデキはずっと聞いているうちに「ヨウコがかわいそう」と言って、

オデキがヨウコの部屋に行ってしまった。

オデキは何を思ったか、ユウコを食べたとヨウコに話してしまった。

ヨウコは怒って、ユウコの部屋に、どなりこんだ。

ヨウコの怒りを静めるために、なぜか僕が悪者にされてしまった。

欠席裁判だ。

今回の騒ぎの元は僕だと言う。

たしかにオデキらを泊めなかった。

オデキはユウコを食べたのは僕のせいだと言う。


後日オービットは、僕がミワコを、たぶらかした。

とんでもない女たらしだと言う。

オービットにしつこくとりつくミワコを、僕にパスして、

ミワコのストーカー行為をやめさせる作戦だったと、

僕は思う。


クラブに後輩で副部長のフラナガンがいた。

オデキの懐刀のような存在だった。

ヨウコがオデキの浮気の悩みでフラナガンに、事あるたびに相談していた。

フラナガンとヨウコはだんだんに親しくなり、

ヨウコはフラナガンにつまみ食いされてしまった。

フラナガンには社長令嬢の彼女がいた。

オデキもぼくに吐き出さないとおさまらないほどのショックだったようだ。


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