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スネイプ
十一月六日
R女子大の文化祭にオデキの手伝いで行った。
大学の自治会がディスコ模擬店を開いていた。
自治会のメンバーは7名で、オデキのクラブと提携していた。
提携は下半身にも及んでいた。
オデキのクラブの部長であるスネイプがいて、僕は挨拶した。
スネイプは軽く一礼すると、他の模擬店を見にゆくと消えた。
もうひとりオービットがいて、オデキが「俺の相棒だ」と紹介した。
僕は、オービットをみて、いかにも慶応らしいナンパの凄腕タイプだと思った。
シャイそうで、話しベタそうに語り、誠実そうに振舞う。
クールでニヒルな顔をしている。
僕はディスコ模擬店を盛り上げるためにソウルの踊りを、
自治会メンバーや来客らにソウルスッテプの指導をして、DJも担当した。
文化祭が終わり気づいたら、オデキとスネイプは姿を消していて、
自治会の主要メンバーの女性らもいなくなっていた。