男の無償の愛の最高作品 仕立て屋の恋
# 仕立て屋の恋(1989)A
## 映画紹介
中年の仕立て屋が、向かいに住む女性にひそかに想いを寄せる。
その無償の愛が高じて、殺人事件に巻き込まれ、自滅していく――。
変態ストーカー映画とか、退屈すぎると言う人もいるかもしれません。
けれど、僕は、無償の愛を描いた映画の中で一番だと思います。
最後のシーンは、ただ唖然。
絶句して、画面から目が離せませんでした。
東野圭吾の『容疑者Xの献身』に似た印象も受けます。
### テーマ
- 愛されずとも愛する
- 愛されても愛せない
同じルコント監督の『髪結いの亭主』も強く心に残る作品でしたが、
『仕立て屋の恋』はそれ以上に衝撃的でした。
映画の中で流れるブラームスのアレンジ曲も、とてもいいです。
不器用で、うまく生きられない。
でも、これが男なんだろうなと思います。
女性がなぜアプローチしてくるのか、
男にはきっと、わからないんでしょう。
ほんとに、おバカさんとしか言いようのない男です。
★基本情報
監督パトリス・ルコント
出演
ミシェル・ブラン
サンドリーヌ・ボネール
リュック・テュイリエ
上映時間:80分 ルコント作品は80分台に徹しています。
製作国 フランス