表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
169/473

ピアノ弾き語り〜屈辱の夜

客が帰ると、店はしーんと静まりかえり、カウンターに戻って、

マスターと閉店まで話し込んだ。

「今日は俺の家に泊まれよ。

もう電車もないだろう」とマスターが言った。

タクシーで牛込町にあるマンションへ泊まった。

毛布を借りてソファで寝た。

夜明けごろだ。

下半身の異常で目をさました。

マスターの指が何か作業をしている。

僕は「やめろって」、心で叫んでいるが声にならない。

電車の中で痴漢にあう女性が黙っている気持ちが理解できた。

何か鳥肌が立ってきて、黙って手をふりほどいた。

マスターが言った。

「ごめんよ。俺って女性も好きだけど、男にも興味があるんだ」

黙って何も言わず、服を着てマンションを出た。

男にも襲われることがあると初めて知った。

これでピアノの弾き語りの仕事はなくなった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ