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ピアノ弾き語り〜丘の上の馬鹿

小休憩した後、Dのコードをシンプルに繰り返し弾いていた。

僕が歌おうかと思っていたら、

ボックスにすわっていた客のひとりの男が立ち上がって近づいてきた。

「それ、『フールオンザヒル(丘の上の馬鹿)』だろ?」

「わかりますか?」と嬉しくなって答えた。

「俺、歌うよ。いいだろう」と客が言った。

~丘の上の馬鹿は太陽が沈んでいくのを見ながらも、

頭の中の目には世界がぐるぐる回っているのが映っている~

男は上機嫌になって、何曲かビートルズナンバーを歌った。

歌が終わって、客のすわっているボックスに招かれ親しく飲んだ。

二人は初老でテレビ関係の仕事をしていると言った。

ビートルズの話で盛り上がった。

ジョンとポールについて語った。

二人は母親についてトラウマがある。ジョンは幼い頃に母に捨てられた。

ポールも多感な時期に母を亡くした。

二人の、母親の喪失感がサウンドの原点になっていると、僕は言った。




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