レディマドンナ〜早稲田大学ロッククラブ
早稲田大学公認のロックバンドクラブ「ナレオ」を見学する。
部室は早稲田大学文学部の裏にあった。
スタジオルームが10以上あって「早稲田音楽棟」と言った。
オーケストラ、ジャズ、ロック、ブラスバンドなどのクラブがあり、
有名になったミュージシャンは100名以上いるだろう。
部室に行く。防音の分厚いドアを開けると、音が飛び込んできた。
クラブの2軍が練習していたのだ。
ナレオの1軍メンバーはTBSのテレビ番組「銀座ナウ」で、
火曜日の素人コンテストの演奏を務めていた。
サックスをぶらさげた長髪の2軍リーダーが僕ら見学者に尋ねた。
「ようこそ! ナレオへ。
実は、ピアノを弾けるのがいないので、
どうもイマイチ、のりが悪い。
誰か!飛び込みで、ピアノやる奴いないか?
曲は、レディマドンナ!」
おもわず手をあげてしまった。
僕は、アップライトのピアノに座って、
コードはAから始まると、手でサインして、
沈黙の中、レディマドンナのイントロを引き出した。
イントロが終わると、
二軍のメンバーの出す音が加わってきて、
僕の緊張はメンバーの音と共になくなっていった。
レディマドンナのピアノで
左手でベースラインを弾く時、
いつもノリノリになるコード展開がある。
DからGに移行する時に、
D E F を弾いて スライドしてゆく。
ポールが多用するベースランニングだ。




