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ジョゼと田辺聖子とサガン サガンとは全く異質の作家
田辺聖子さんが2019年に死去された。
フランソワーズサガンの小説がお好きと聞いて
田辺さんの「ジョゼと虎と魚たち」を読んだ。
ジョゼなんて、まさにサガンだ。
サガンの分身みたいな女性で、
ジョゼを主人公とする三部作『一年ののち』『すばらしい雲』『失われた横顔』がある。
田辺さんの小説を読むと、
大阪弁まるだし、こてこてだ。
なんのサガンの雰囲気がない。
田辺さんの作品とサガンの小説は無関係すぎる。
「ジョゼと虎と魚たち」では、サガンを愛読する主人公がでてくるだけだ。
田辺さんの小説で、気に入ったのは「孤独な夜のココア」。
面白かったです。
サガンとは全く異質の作家であることは間違いない。