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夏目漱石 三四郎 書き出し
夏目漱石の「三四郎」
『それから』『門』へと続く前期三部作の一つ
恋愛小説ですね。
九州の田舎から大学進学で上京してきた三四郎が、
都会の様々な人との交流から得るさまざまな経験、
恋愛模様が描かれている。
香水や、「迷える子羊」などの言葉印象深い。
「三四郎」書き出し
うとうと と し て 目 が さめる と
女 は いつのまにか、
隣 の じいさん と 話 を 始め て いる。
この じいさん は
たしかに 前 の 前 の 駅 から 乗っ た いなか者 で ある。
発車 ま ぎわ に 頓狂 な 声 を 出し て 駆け込ん で 来 て、
いきなり 肌 を ぬい だ と 思っ たら
背中 に お 灸 の あと が いっぱい あっ た ので、
三四郎 の 記憶 に 残っ て いる。