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僕のサミング・アップ 序章


僕のサミング・アップ



サマーセット・モームは

自著の「サミング・アップ」で、

述べている。


==


真実の持つ恐ろしさと、不可解さ


自分の中に存在する支離滅裂で矛盾だらけの性格


正常というものは、


稀にしか見出せないものである。


正常とは理想である。


それは人間の性格の平均から、


人がつくりだした絵空事であって


そうした性格のすべてを、


一人の人間に見出すことは期待できない。


利己主義と親切、理想主義と好色、虚栄、内気、無欲、


怠惰、臆病、頑固など


それらがすべて一人の人間の中に共存していて、


もっともらしい調和をなしているのである。


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