マディソン郡の橋(6)マディソン郡の橋には続編がある
マディソン郡の橋 終楽章
1981年、ロバート・キンケイドは68歳になり、
すでにフリー・カメラマンの仕事を引退し、
小島の小屋で孤独に暮らしをしている。
あの運命の四日間から
16年経ったいまも、
フランチェスカへの秘めた想いは
消えることがない。
最後にもう一度マディソン郡の橋を見に行こう、
と思い立つ。
いっぽう、一年前に夫を亡くし、
60代になったフランチェスカは、
いまも日課としてあの橋への散歩
を欠かしたことがない。
ひょっとして、
いつかまたロバートがやってくるかもしれない・・・
それが彼女の支えで、いつまでも若さを保ちたいと思った。
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★原作読書簡単感想
265ページ。あっというまに読めました。
内容は
橋での再会はできず、すれ違いとなる。
キンケードには、
同じくすれ違いした女性との間に子供(男)がいて、
その子が父探しをして、父キンケードと再会する。
キンケードは小屋で孤独死をする。
発見は愛犬ハイウェイが吠え続けるから。
遺灰はあの湾に。まかれた。
遺言によって
フランチェスカの元にキンケードの遺品が届く。
八年後
フランチェスカは正編のようになくなり
遺灰は遺言であの湾に。
まかれた。
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★キンケイドの言葉1
運命を呪ってもなんにもならない。
物事はこれという理由もなしに起こる。
ただそれだけのこと。
良くも悪くも、運命に向かって悪態をついても、
立ち昇る煙や、吹く風をとがめるのに等しく、
一生を悲嘆にくれて過ごすだけだ。
自分の訪れた運命が何であれ
最後は、それを背負って生きていくしかない。
* *
再び橋を訪れたキンケードは
数分すると、橋から外へ出た。
「もうこれでいい」
自分の記憶が語りかけるものを確認する。
もう一度フランチェスカのいた空間に立って、
自分の感情がまだあのときと同じくらい強いかどうか
確かめたかった。
だれにとっても大恋愛は生涯に一度で十分だ。
彼は別れの挨拶をしに来たのだった。
* *
すれ違いに橋にやってきたフランチェスカは
気配を感じた。
「誰かいるんですか?」
誰かが、なにかがそこに、
木立のかげにいるとはっきり感じた。
どこかで車のエンジンをかけたような
音がしたような気がした。
キンケードの愛犬の鑑札を拾うが、
フランチェスカには、
それがキンケードの愛犬のものとはわからない。
* *
★キンケードの言葉2
「人間がどれだけ成熟しているかを示す尺度が2つある。
一つは、自分自身を笑えるかどうか。
もう一つは、他人の素晴らしいし才能に対して、
妬んで膨れっ面しないで感嘆の笑みを浮かべられるかどうか」