第6話 ポケモン全部やる ② 『ポケットモンスター サファイア』
引き続き、ポケモンを全作やる計画だ。前回も述べたが諸事情あって『銀』を後回しにするため、先に『サファイア』が来る。
<何故『サファイア』?>
『ルビー・サファイア』ではどちらを選ぶかによって敵対する悪の組織が変わってくる。野生のポケモン出現率も変わってくるがそこはあまり重要ではない。
『ルビー』では陸地を増やそうと考えるマグマ団、『サファイア』で海を増やそうとするアクア団と敵対することになる。ここで違ってくるのが二つの団がよく使うポケモンで、マグマ団は炎タイプで少々タフなドンメル→バクーダ、アクア団は低耐久高火力のキバニア→サメハダーとなる。これを考えた時、俺のパーティ構想では低耐久のアクア団の方が対抗しやすいと考えたからだ。
はじめは「今回はキモリではじめてみるか」とも思ったが、結局最推しポケモンのアチャモにした。アチャモが進化したワカシャモ、バシャーモでもキバニアとサメハダーは楽に倒せる。どう考えてもクリアを楽々にするならアクア団ということだな。
ちなみに『エメラルド』はバトルフロンティアがあるからかかなり高く、避けた。
<パーティ紹介>
①アチャモ→ワカシャモ→バシャーモ
相棒。長年俺はスターミーが最推しだったが、スターミーは環境に淘汰されて使い物にならなくなってしまった。それでもバシャーモはまだ一線級で戦える暴力的なエース、バシャーモが最推しとなった。いかにもスーパーヒーロー然としたフォルムに可愛いアチャモ。アチャモが先か他が先かわからないが、俺はニワトリとヒヨコというモチーフが好きで、某なろう怪獣傑作小説に登場する怪獣の中でもガルスガルスというニワトリ怪獣が一番好きだ。拙作の怪奇作品『Daughters of Guns』でもバシャーモのモチーフになったであろう炎を操るニワトリの妖怪波山が登場する。とにかくバシャーモが大好きだ。
ただしバシャーモには弱点がある。それはバシャーモの格闘技最大打点の『スカイアッパー』を覚えるのが非常に遅いということである。『ルビー・サファイア』は全体的に最終進化後の最強技習得レベルが高いため、苦労する。そのためワカシャモをLv.50まで育てて『スカイアッパー』を習得させた。ワカシャモのままだと習得レベルがちょっと下がる。
四天王戦ではバシャーモ有利が非常に多いため、大活躍。『スカイアッパー』の気持ちいいくらいの火力でぶん殴りまくるのは相棒にふさわしい大活躍だった。
②ズバット→ゴルバット→クロバット
こっちもかなり好きなポケモン。アチャモの性格が『いじっぱり』のため炎技の威力に自信が持てず、炎技で処理したい草と虫を倒すためのポケモン。足は速いが火力は控えめ。だが『ヘドロ爆弾』『シャドーボール』と高火力技を覚え、技ごとの物理・特殊分離前は高めの攻撃力参照で放つことが出来る。いわば旅パにおけるクロバットの全盛期。いぶし銀。
③ピカチュウ→ライチュウ
繰り返しになるがこっちも好きなポケモン。特にライチュウが好きだ。『ポケモンスタジアム2』のメニュー画面でゴツいポケモンに混じって闘志をむき出しにしているイラストがかっこよく、小学生の頃から心に残っている。
アクア団は基本的にポチエナ系列、ズバット系列、キバニア系列しか使ってこないため、電気技がブッ刺さる。
さて……。ピカチュウはサファリゾーン限定出現、エンカウント率も低い。サファリゾーンだと特定の歩数を歩くと退場しなければならないが、それだとエンカウントのための歩数を使い切ってしまいそうだ。だが抜け道がある。
それは使用すると野生ポケモンが出現するフィールド技『あまいかおり』だ。一歩も動かずこの技を使い続けることで歩数制限は解消され、ボールを使い切るまでピカチュウを乱獲出来る。ついでにソーナンスを一匹だけ捕まえておこう。理由は後述。
④ヒトデマン→スターミー
俺の星。そして推し。旅パで俺の最推しバシャーモと二番手のスターミーを両立出来るのは多分現状『ルビー・サファイア』だけ。習得技のほとんどが技マシン。ヒトデマンを捕まえたら『なみのり』、ニューキンセツのトラブルを解決してテッセンから『10万ボルト』、あとはキンセツシティのゲームコーナーで所持金をぶち込んでコインに変え、『冷凍ビーム』と『サイコキネシス』を入手して覚えさせれば完成。あとは『ダイビング』で海底探検すれば『水の石』もすぐに手に入り進化も可能な即戦力。
幅広い相手に対応可能かつ、ポケモンリーグの終盤でいい活躍。この頃のスターミーの輝きは本当にすごかった。
⑤ものひろい要員-ジグザグマ&マッスグマ
戦闘終了時にアイテムを拾ってくる特性『ものひろい』ポケモン。これはかなりバカにならず、換金アイテムや回復アイテム、『ふしぎなアメ』を拾ってくるのが本当に偉い。戦闘要員以外は全部ジグザグマorマッスグマで埋めていいくらい。くらい、じゃない。べき。
ポケモンリーグ到達時に戦闘要員の平均レベルが43くらいとかなり低く、バシャーモも『スカイアッパー』習得していなかった。そのため↑の戦闘要員を2匹、残りをすべて『ものひろい』要員で埋めてチャンピオンロードでLv.50まで修行した。もう一つのレベリングとしてインタビュアー狩りがあるが、回転率が悪いためチャンピオンロードで地道に稼ぎつつ『ものひろい』で『ふしぎなアメ』を拾ってくることに期待して野生ポケモンを狩りまくる! 結局ここのレベル上げで『アメ』は五つくらい拾ってきてくれた。偉い。しかもこいつら自体がひでん要員になるなど旅のオトモに最適なポケモン。
⑥傭兵
はじめてクリアした時、最後にクリアした時が小中学生だったからかジムリーダーや四天王にかなり苦戦した覚えがある。特にきつかった覚えがケッキングパパことセンリ、飛行使いのナギあたりだ。そのためここでは傭兵を使用する。
6-1 センリ戦の傭兵→ナックラー、ジグザグマ
センリ戦時はワカシャモ、クロバット、ジグザグマ×3、ナックラーの編成。ナックラーには技マシンで『あなをほる』を覚えさせよう。
まずは開幕のケッキングにはジグザグマを当て犠牲にする。すると次のターンからケッキングは特性『怠け』で1ターンごとにサボるため、1ターンごとに穴を掘って攻撃を避ける『あなをほる』でタイミングを合わせるとケッキングの攻撃はナックラーに当たらない。これで一匹目のケッキングを突破。
敵の次鋒ヤルキモノは普通にワカシャモで突破する。
敵の大将である二匹目のケッキングには今度はナックラーを犠牲にする。怠けターンにジグザグマを繰り出し、攻撃力を下げる『なきごえ』、防御力を下げる『しっぽをふる』、追加効果で防御力を下げる『岩砕き』搭載ジグザグマを繰り出す。ちなみにレベルは5だ。
このジグザグマで『なきごえ』『しっぽをふる』を連打する。相手のケッキングは必ず後攻になる上にダメージを受けると撃てなくなる『気合パンチ』を頻繁に使ってくるため、ケッキング行動ターンでは『岩砕き』を使うと妨害しつつ攻撃をいなせる。これで攻撃力と防御力が完全に下がりきるまで続け、最後はワカシャモで倒す。
6-2 ナギ戦の傭兵→ソーナンス
ナギの切り札チルタリスは耐久力も高く、強いというより厄介な相手だ。だがピカチュウと同時に捕まえておいたソーナンスを使い、『カウンター』を繰り出すと実は一撃で倒せる。
6-3 フウ&ラン戦の傭兵→サメハダー×2
フウ&ランの切り札はソルロックとルナトーン。こちらにはフウ&ランのお膝元トクサネシティで釣り上げたサメハダー×2に『なみのり』を覚えさせ、『なみのり』連打で2ターンで倒せる。実はこの第三世代は『なみのり』を使っても味方を巻き込まないんだぜ!
6-4 ポケモンリーグの傭兵→コドラ×2
シンプルな壁要員。チャンピオンロードで捕まえておこう。あんまり出番はなかったかな。
プレイ時間は15時間58分。ちょうどいい長さ。
<その他>
本当に些細なことだが、この『ルビー・サファイア』からコミカルな要素がかなり増えたように感じた。からくり大王がその筆頭だ。それ故にリメイク版の『オメガルビー・アルファサファイア』では悪ノリじみたギャグが多くなり、それがちょっと嫌悪感でもあったんだよな。具体的にはシーキンセツのブラック企業ネタや同性愛ネタ、ミツルの廃人化だ。
あとはライバルのハルカの存在感が薄すぎる。最後に戦うのは中盤のミナモシティ、しかもパートナーポケモンも最終進化に至っていない。確かにハルカは強いトレーナーを目指すというよりも図鑑集めを重視するトレーナーだからいいのだが、完全にライバルがミツルに置き換わってしまうのは残念。そのミツルもあんまり出番が多くなく、ライバルという感じはしない。最初は先輩っぽく振舞っていたハルカがどんどん追い抜かれていくのは、強さを求める主人公とは違った図鑑という目的でも悔しかったんだろうな。
あとは本格的に伝説ポケモンがストーリーに参入するのも大きい。『金銀』まではスルー出来てしまうからな。
ただし明るい空気、濃すぎない要素、海(海底まで!)、川、森の大冒険、自然の偉大さを知るストーリー。完成度は相当に高いと思い出補正抜きにそう感じた。個人的には三本の指に入るくらいの好感度と完成度だ。
<151の思い出>
①当時メチャクチャ欲しかった。
やはり俺は長男だから最新のものの入手が遅い。だが『ルビー・サファイア』は本当に欲しく、友人のAくんがどこで『ルビー・サファイア』を自慢していたかも覚えている。あれは校庭の四隅のコンクリが埋まっている段差の部分だった。余談だが俺はあそこのコンクリ段差に脛をぶつけてヤバイくらいに腫れたことがある。
Aくんによるとバシャーモのカッコよさは異常、『スカイアッパー』や『ブレイズキック』など今までのポケモンにない素敵ネーミングの技の数々、さらにグラードンは『地震』『切り裂く』『10万ボルト』を覚える上、ノーチャージで『ソーラービーム』まで放てる怪物と聞いていた。あまりの欲しさに俺はゲームより先に攻略本を二冊も買った。
②激闘! ケッキングパパ!
センリの強さはヤバイ。当時の俺は大苦戦し、何度もリセットしながら戦った。あの時は家で『ルパン三世』の2時間スペシャルのビデオを観ていた気がする。確かモロッコ編だ。
③初めてのカンスト
『エメラルド』はやりこみ過ぎてはじめてプレイ時間がカンストした。当時は食中毒による入院中に中越地震、祖父の逝去と重なって治っているのに入院続行という憂き目にあって『エメラルド』しかやることがなかったからな……。だが当時の深夜の『内村プロデュース』『ぷっすま』『銭形金太郎』といった深夜番組と『エメラルド』で俺の成績は著しく低下し、テレビを捨てられた……。そして『エメラルド』ではじめてプレイ時間がカンストした。だがここで本格的にポケモン廃人に足を突っ込んだ俺は『ウルトラサン・ウルトラムーン』を4本もプレイ時間カンストさせることとなる。はじめて努力値を振ったのも図鑑を完成させたのもこの『エメラルド』だった。
④感動
120番道路……ヒマワキシティからミナモシティに向かう道路では途中雨が降り、その中で背の高い草むらを南下していく。南下すると雨が晴れ、水たまりに主人公と空を動く雲が反射される。これをはじめてみた時はあまりにも美しい景色に言いようのない感動を覚えた。『ルビー・サファイア』の舞台であるホウエンはド田舎だが、こういう自然の美しさが本当に素晴らしい。今回も思わず立ち止まる美しさ。
⑤蘇る感動
今回の企画ではポケモンを全作プレイする予定だが、最後にクリアしてからのスパンが一番長いのはこの『ルビー・サファイア』だ。あのオープニング……。とにかく明るい作風の『ルビー・サファイア』であるから、大自然の草木に滴る雫、自転車で爆走……。そしてカイオーガのシルエットと同時にブチあがる音楽。あぁ……。確かに「『ポケモン好き』としての原点」は『赤・緑』だ。だが「『ポケモン廃人』としての原点」はこの『ルビー・サファイア』だったのだろう。明るい作風があっていた。そして何より思春期だった。だがオープニングの良さは歴代最高だろう。
⑥中野ブロードウェイ
この企画を始めるにあたり、どうやって『ルビー・サファイア』をプレイするか考えていた。Switchに配信はなく、俺のアドバンスとDSは他界済み。なのでDSかアドバンスを買うしかないと考えていた。前回も書いたが俺は病気療養中かつ傷病手当が出る。
その中で会うのがあまり負担ではない15歳程年上の友人の本拠地中野ブロードウェイに連れて行ってもらう機会があったのだが、そこで売られていたアドバンスSPは……2万円超えだとォーッ!? これは買えない……。なので近所のハードオフに行ったところ、初代DSが4400円、DS用充電ケーブルが1100円、サファイアが3300円で買えた。
これでアドバンスのソフトもプレイできることになるな。大好きだった『星のカービィ 夢の泉DX』も出来るだろう。
⑦L=Aという革命
LボタンがAボタンと同じ機能を持ったことにより、今作からしばらく左手のみでのプレイが可能になった。これは快適。
<次回予告>
ポケモンはさらなる進化へ! DSに進出し、世界観が拡張されて探検するのは、多くの神秘的な伝承に彩ろられたダークな空気が漂う“最高傑作”。
次回、『ポケットモンスター ダイヤモンド』。




