ちょっと愚痴
私は本を読むのが好きだ
どんな本でも大好きだ
ただ、どうしても最後まで読めなかった本と言うのは存在する
子供の頃にチャレンジして
難しすぎてあきらめた本達だ
小さい頃、好きな人に「本読むの好きなの?」って聞かれて
「うん、大好きだよ!」って答えたのが始まりだ
とにかく読んだ
知識を蓄えようなんて気は一切ない
本を読んでいる私を気なっているかも知れないあの人に・・・
ただのバカだ
それがいつの間にか学校の図書室制覇してやろう!にかわり
地域の図書館に通いだし
活字という活字は目に入れてきた
そんな私が小さい頃に目にした本で、難解なものはどうしても記憶に残っていない
もう本なんて読むの止めようかなと思った頃に
面白い事を書いてある本に出合った
「面白くない本は読むな!」みたいのが書いてあった気がする
そう!
ちらっと流し呼んで、私に合わないと思ったら捨ててきた
そんな本達も中学生になり、高校生になって再度読んでみると
あの頃は分からなかった事がわかってきたりもする
難解だった奴らも、気のいい奴に変わってたりもする
私ではおくれない人生を、経験させてくれたりもする
一時期疎遠になったりもしたが
やっぱり本は楽しい
そんな気持ちを相方と子供に伝えようと努力はしたのだけど
ずっと伝わらなかった
相方と子供の声を聴きながら
私一人が、ポツンと本を読んでいる
そんな日々が十数年も続けば
私はもう、本さえあれば・・・小説さえ読めれば・・・
そんな私に転機が訪れたのだ
高校生になった子供が、私の持っている本を友達に貸してもいい?と尋ねてきた
「もちろん!いいよ」と答えた
それからは少しづつ少しづつ貸し出していく本が増えていくと思っていたら
今度は子供が読み始めた
「ふふふ、やっと本を読む楽しさに気づいたか」なんて思っていたら
相方まで、読み始めた
「ふふふふ、やっと分かってくれたのね」
休日には、大きな窓の近くで家族で本を読みふけり
暗くなってから、どこかにご飯でも食べに行こうかと訊ねれば
「今、良い所だからあとでー」
いやいや、先にご飯を・・・
私はお腹が空いたと駄々をこね、ようやく近所のファミレスに着いたのだが
メニューを見ないで、二人とも本を読んでいる
「あのー先に何食べるか決めない?」
「「まかせるー」」
クッ・・・こうゆう未来は良そうしていなかった
適当に好みそうな料理を注文して
ドリンクバー当番は、私だ・・・
料理が届いても本から手を放さずに器用に食べていらっしゃる
「あの、食べる時ぐらいは・・・」一応注意はするのだが
「自分だって食べながら読んでたでしょ!」と言われれば何も言えない
あれは、だって、ほら・・・
本の良さ?っていうか、食べながらでも読み続けたいって程、楽しいんだと思ってほしくて・・・
あぁこれが、自業自得って事なのか
家に帰ると、今までは「あーでもない、こーでもない」と騒いでいた二人も
独身貴族の家の様な静けさが訪れる
TVを付ければ「うるさい!」とくる
そうして私はネットの波に・・・
本が大好きな家族にはなったのだけど
私が求めていたのは
絶対こうゆうのじゃない!!