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ちょっと悲しい現実

お誕生日のケーキやプレゼント


そんなものは私にはない


多分、TVか何かの漫画か物語の出来事だろう


私の誕生日は10月だ


母は5月、姉は4月、兄は5月


私だけが離れている


そんな訳で、私の誕生日は家族のだれからも祝ってもらったことは無い


んー、どれだけ記憶の引き出しを漁ってみても出てこないから


悲しい事実なのだろう


大体12月に近付くころに「そういえば、誕生日すぎてるね」が決まり文句だった


「過ぎちゃったなら、来年は今年の分も含めて豪勢に!」が合言葉で今年は何もない


そうして来年もない・・・


家族の言い訳として「あなただけ月が離れてるのが悪いんだ!」が慰めの言葉の様に言われ続けた


毎年毎年、兄や姉の誕生日に買ってもらえるケーキやプレゼントなんて


私は、就職で家をでるまで「一度もない」



それでも私は、毎年家族の誕生日には「お誕生日おめでとう!」の言葉と、高価ではないが実用的なものだったりを送ったりしたものだ


そう!家を出てからだって一度たりとも、あの人たちからの「お誕生日おめでとう」は聞いたことがない


でも、言い続けたのだ・・・・私は


多分きっと私は誰かに「おめでとう」って言って欲しかったんだろう


そんな私に、家を出てから数年たったある姉の誕生日、いつもの様に「お誕生日おめでとう!」の電話をすると怒られた


姉曰く


「面倒くさいのよ、毎年毎年「お誕生日おめでとう!」って、何?もうおめでたい年じゃないわよ!自分が言って欲しいからって、皆が言って欲しいなんて思わない事ね!」


って、電話をきられた


これがまぁ、普通の幸せを享受できて、年を召されたお姉さまの感情なのかと少し呆れる


兄にいたっては


「えぇえぇ、言葉はええわ!金送ってこい!」


コレデアル


母は素直に「ありがとう」と言ってくれるが、必ず最後に「お金頂戴」がセットである


まぁ、私の人生こんなものであるが(まだまだあるのだけど)


友人曰く


「よく非行にはしらなっかたな!」である


私は子供心に思ったものである


こんなテンプレートの家族で私が非行にはしったら、それこそ仲間入りじゃないかと・・・


私は一人で生きてやる!


そう思えたから、今は幸せ?な家庭を築き


あと1週間で子供の誕生日だ


我が家の決まり事は私が決めるのだけど


記念日には必ず「みんなで焼肉」である


あの頃言ってもらえなかった言葉は


今の家族が毎年言ってくれる


当たり前の言葉が、当たり前じゃないってわかっているから


私の「お誕生日おめでとう!」はちょっと子供には「ウザイ」らしいけど


それでいいじゃないか


みんな大好き!

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