花子さんの初めて
初めまして! レイと申します。
閲覧していただき、ありがとうございます。
良い所、ダメな所をご教授いただけると嬉しいです٩( 'ω' )و
ー--回転寿司到着。
「うわああ!! な、何これ…。 入り口のドアも勝手に開いてるし…。」
初めて見る自動ドアに驚く花子さん。
花子さん、桜、粟野は、カウンター席に一人ずつ座った。
なぜテーブル席じゃないかというと、粟野の腹が出過ぎて、自由に椅子の場所を変えられるカウンター席でないと、テーブルの上に腹の肉が乗ってしまうからだ。
幸いにも夕方時の為、比較的空いていた。
「よし、これなら花子さんの分の席は普通に確保できるな。」
「ねえねえ! 桜! この四角い小さいテレビみたいなのは何? あとこの目の前でくるくる回っているのは何? あとそれとこれと…。」
花子さんは目の前に広がる物をほとんど見た事がない為、質問責めを始める。
桜達の通う高校の周りは都会ではない。 もし花子さんを街に連れ出したら一体どうなるのか。
「ちょっと、後で教えるから、一旦静かにしてて。」
桜が花子さんに小声で伝える。
「コクッ コクッ」
花子さんは両手で口を覆いながら頷く。
「んじゃー俺は、サーモンとまぐろとイカ天握りと…。」
「お、何だ桜。 今日はたくさん食うのか?」
「まあね。 今日腹減ってるし。」
桜は手元にあるタッチパネルで、一度に十皿頼んだ。
「俺は、まぐろと漬けまぐろと、サーモンととろサーモンと炙りマヨサーモンと…。」
粟野は二十皿頼んだ。
「お、なんだ粟野。 今日体調悪いのか?」
「いや、ダイエットしようと思ってさー。」
「ピンポン ピンポン」
寿司の到着音が鳴った。
「うーわ、置く場所ないから隣に置こーっと。」
桜がさり気なく隣の花子さんの席に、醤油をかけたまぐろとサーモンを置いた。
花子さんがキラキラとした目で、桜の方を見る。
「コクッ」
それに桜は頷く。
花子さんは静かに、マグロを口に運ぶ。
「…。 美味しい…。 こんなに美味しいなんて。 あの子達がいたら…。」
「ポタッ、ポタポタッ」
「!」
花子さんが突然、泣き始めた。
「排便を見せつけられる、可哀想なトイレの花子さん(達)ついに外に出る」を読んでくださり、ありがとうございます。
第七話は、桜が花子さんを連れ、一度桜の家に避難します。
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