花子さんのカミングアウト
初めまして! レイと申します。
閲覧していただき、ありがとうございます。
良い所、ダメな所をご教授いただけると嬉しいです٩( 'ω' )و
「条件?」
「本当に、俺以外の人には見えないのかを確認して、誰にも見えないのが確認でき、俺の家で変な行動をしないのなら、泊まってもいい。」
「ふっふっふ。 任せなさい! 私! トイレの花子さんなのよ! それぐらいお安いご用よ!」
「さっき人から見られて喜んでたのに、それはいいんだ…。」
「おーい、桜ー。 何してるんだー?」
屋上に誰かがやって来た。
やって来たのは、桜の友達の粟野裕太。 身長、百八十センチ。 体重、百五十キロ。
二人で外食に行った時いつも座るのは、テーブル席ではなく、椅子とテーブルの距離を自由に変えられるカウンター席。
電車の椅子に座れば「一人で二席分使っている自分勝手な高校生がいる。」と学校に通報される程の超巨漢。
「んー? 別にー。 気分転換ってやつだ。」
「サササッ」
粟野が現れた瞬間、花子さんはすぐさま桜の後ろに隠れる。
「あぁ、そっかそっか。 人との話し方を知らないんだったな。 幽霊と噂されてるのに、可愛い所もあるんだな。」
桜は花子さんの可愛い所を見つけ、見直していたその時…
「…あいつのウンコ、死ぬほど臭いの。 数十年に一度の逸材よ…。」
「ブブブッーーー……!!」
桜は花子さんの突然のカミングアウトに、思いっきり吹き出してしまった。
「うわっ! なにすんだよー。 …ところで桜、回転寿司行かね?」
「昨日行ったばっかだろ。 他の所にしようぜ。」
「ポタポタ、ポタポタ」
後ろで花子さんがヨダレを地面に垂らしていた。
「……はぁ。 まぁいいや、回転寿司行くか。」
「おーし。 んじゃすぐ向かおうぜー。」
「ところで粟野。」
「ん? どうしたー?」
「今屋上にいるの、俺とお前の二人だけだよな?」
「なんだ? 二人しかいないぞ。 病んでるのか?」
「…だよな。 よし、行くか!」
ふと花子さんの方を見ると、ヨダレを垂らしながら胸に手を当て、誇らしげにしていた。
「排便を見せつけられる、可哀想なトイレの花子さん(達)ついに外に出る」を読んでくださり、ありがとうございます。
第六話は、花子さんが人生初の回転寿司を経験します。
気に入った方は、もしよければブックマーク、↓の★★★★★などで評価をよろしくお願いします!m(_ _)m
皆様の評価を参考にさせていただき、より良くしていきます!