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私! トイレの花子さんなのよ!!

初めまして! レイと申します。

閲覧していただき、ありがとうございます。

良い所、ダメな所をご教授いただけると嬉しいです٩( 'ω' )و

 「やべぇ、俺うんこ漏れる!」


 「おいー。もう次の授業始まるぞ笑 急げ!」


 そんな男子高校生の会話が聞こえ、「待ってました!」と言わんばかりの顔で、洋式トイレの個室でニコニコと待つのはトイレの花子さん。

 昔のトイレの花子さんは、赤スカートにショートヘアだが、彼女の服装は青スカートにロングヘアー。

 しかも、スカートの丈を結構詰めている。

 目はクリクリと大きく、身長は150センチ程。


 「カツッ カツッ ガチャ」


 男子生徒の足音が次第に大きくなり、トイレの入口の扉が開いた。


 「来たっ! 来たわ! よ〜し。」


 トイレの花子さんはトイレの個室でスタンバイ。


 「カツッ カツッ カツッ」


 足音が目の前まで近づき、そして、花子さんが入っているトイレの個室を男子生徒が開ける。


 「ガチャ」


 「うわぁあああ!! 私はトイレの花子さんだぞー!!」


 トイレの花子さんは両手を上にあげ、熊の威嚇のポーズをとりながら驚かす。

 しかし、そんな事は気にもせず、男子生徒はズボンを脱ぎ、用を足す。


 「えっ…ちょっと…何勝手に…。う!!」


 目の前の男子生徒の下半身が目に入る恥ずかしさよりも、頭に大きく衝撃を与えたのはニオイだった。


 「久しぶりに…こ…こんなニオイ嗅いだわ…。 おぇ…。」


 「ふぅー。 危なく漏れる所だったぜ。」


 「ギーコ ギーコ」


 トイレの花子さんがトイレのドアを開け閉めして、なんとかニオイを外に出そうと試みる。


 「あれ? 俺トイレのドア閉め忘れてたっけ? 手で押さえてよ。」


 完全密室になってしまった。


 「ん〜っっっ…。 あんたね! 臭いのよ!! 私! トイレの花子さんなのよ!」


 「やべっ。 そろそろチャイムなる。 急がないと。」


 男子生徒は急いでお尻を拭く。


 「ぎやああああああ!!!」


 トイレの花子さんはなんとか一泡吹かせようと、耳元で思いっきり叫んだ。

 しかし、全くの無意味。

 男子生徒は排便を終わらせ、教室に戻った。


 「うぅ…。 私…トイレの花子さんなのに…。 いや、まだ諦めちゃだめだ! もっともっと、こーーーい!」


 ーーー数時間後


 トイレの花子さんはその次も、そのまた次も誰にも相手にされず、夕方を迎えた。


 「き、今日も誰も驚かせなかった…。 仕方ない、今日は…」


 「ガチャ」


 その瞬間、誰かがトイレに入ってきた。


 「おっ! まだいたのね! 今度こそ!」


 さっきまでのテンションは微塵も感じないほど、ワクワクした顔で身を潜めるトイレの花子さん。

 そして、花子さんのいる洋式トイレの前に男子生徒が来た。


 「ガチャ」


 「うわあああ! トイレの花子さんだぞ!!」


 「…。」


 その男子生徒は一瞬、動きを止めた。


 「あれ? 今もしかして私のこと見えてた?」


 トイレの花子さんは期待と喜びで少し足を弾ませる。

 男子生徒はズボンを脱ぎ、用を足し始めた。

 彼の見た目は、身長百七十センチくらいで、中性的な髪型をしていた。


 「ねぇねぇ! 今私の事見えてた? ねえ見えてたよね! 絶対見えてた!」


 「…。」


 彼は無反応だった。


 「絶対逃さない! すううぅ…。」


 トイレの花子さんは大きく息を吸い、叫ぶ準備をした。

 そして…


 「ぎやああっ、ぶへっ!」


 叫び声を上げた瞬間、彼に口を手で塞がれた。


 「耳痛っ…。 あのな、その声学校中に響いてるぞ。」


 「!!! あんた、やっぱり見えるのか!!」


 トイレの花子さんはさっきの期待が確信に変わり、体全体が震えるほどの喜びを感じた。


 「見えるけど、それがどうしたの?」


 「んうぅぅぅ… やったあー!!! なぁ、あんた名前は?」


 「え、俺の名前? 阿部桜だけど、多分もう会えないから聞いても意味ないよ。」


 「え? なんで?」


 「さっき警察に通報したから。」


 「ガチャ!」


 その瞬間、2人がいたトイレに警察官が押しかけてきた。


 「嘘でしょ!! ちょとまっ…。」


 桜はズボンをあげ、立ち去る。

 彼らの不思議で、ちょっとシリアスな日々が今始まった。

 「排便を見せつけられる、可哀想なトイレの花子さん(達)ついに外に出る」を読んでくださり、ありがとうございます。


 第二話は、トイレの花子さんの凄さを知ります。


 気に入った方は、もしよければブックマーク、↓の★★★★★などで評価をよろしくお願いします!m(_ _)m


 皆様の評価を参考にさせていただき、より良くしていきます!

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