表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サヨカクシ  作者: 有氏ゆず
第二怪 学校へ行こう
14/21

2-2



「うぐぐ……狭いです……」


正直、都会の通勤ラッシュを舐めていた。

まさかこんなにすし詰めにされるとは。足、浮いてない?ちゃんと立てているかすら不安だ。


「だ、大丈夫ですか源氏さん、有翔ちゃん……」

「こういう時に霊体って便利ですよねえ」

「霊体モードになれば透けるからぼくらはだいじょーぶだよ!」


な、なにそれずるい……。あたしにもその力を分けて欲しいくらいだ。


「ちなみに霊体モードだと俺達は他の方には見えませんので。あまり話さない方が宜しいかと」


それも早く言って欲しかった。だから周りから変な目で見られていたのか。恥ずかしい。

まあ学校は二駅先だから、それほど遠い訳でもない。ほんの少しの辛抱だ。




「……きゃっ!?」


しかし、突然腰の辺りに嫌な感触を感じて、思わず大声を出してしまう。当然、周りからは変な目で見られる。


き、気の所為……?いやでも、これは絶対触られてる!!

視線だけ背後に向けると、そこには地味なサラリーマン風の男がガッツリとあたしの臀部を触っていた。


……なるほど。これが噂の痴漢というやつか。まさか引っ越して早々に都会の洗礼を受けるとは。……って、そんなこと考えてる場合じゃない。なんとかしなければ。


「……ぁ、」


あの、と声を掛けようとした。だけど身体が強ばる。

というか、なんかその、息荒くなってませんか……。え、やだ。気持ち悪い……。


「げ、源氏さん……」


蚊の鳴くような声で源氏さんを呼ぶ。しかし、あたしを守ってくれると言ってくれた執事は、何故か近くに居なかった。有翔ちゃんもいない。ああもう、肝心な時に役に立たない……!!




「や、やめ」

「うわああああああっ!!」


あたしが覚悟を決めて大声を出そうとすると、その前に痴漢をしていた男が叫んだ。……え?なんで?


「……!!」


その理由は振り返ってすぐに判明することとなる。なんと、男の腕にはがっしりと蛇が巻きついているではないか。……な、なんで?いつの間に!?


あたしは別に、蛇が苦手な訳では無い。だけど電車内で突然蛇が現れたら誰だってびっくりするだろう。

当然、電車内は大騒ぎになった。






ズキン。






「……痛っ……!」


すると突然、あたしの頭がズキズキと痛み出す。


「な、なに……?なんなの……?」

「こっちだ」

「……えっ」


頭が痛くて判断力が鈍っているところを、突然腕を掴まれて引っ張られる。

いろいろなことが突然起こりすぎて、もう本当に訳が分からない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ