★8 ウザオはノリツッコミをした!
よろしくお願いします。
水曜日、1年1組、2組の中から半分以上が練習に来ていた。
前にキモいとか言われた2組女子も来ていた。
マジメに練習している感じはあんまりだったけど、楽しそうにしていた。
うん、たくさん声を掛けた甲斐があったよ。
みんな和気藹々と亮平や壱成に走り方を教わり、フォームを動画で撮って確認していた。
クラスを超えた団結もグイグイ上がって来たよ。
俺たちのバトンパスも益々滑らかになってきた。
1時間ほど練習してから、旗の仕上げだ。
・・・
背景なんかの色塗りを、俺と壱成でさせてもらった。
もちろん、繊細な箇所は手出ししなかった。
「あっ、ヤバっ!」
って呟いたら、春花と桃子が般若になったので超ビビってしまった。
無事だったから許して貰えたけど。
旗は18時前にようやく完成したら、みんなテンションが上がって、
ファミレスで晩ご飯を食べることになった。
「なあ、みんなは成績どのくらいなんだ?ちなみに俺は下の方だ!」
壱成が胸を張った!下の方で胸を張るってバカなの?
「アッシはちょうど真ん中くらいかな~。」
「マジか!ギャルのくせに!」
「ギャルを舐めるなって。」
ふふんと得意そうな春花が可愛い。
「私は50番くらいね。」
「おお~。」
桃子の言葉に壱成と春花が賞賛の声をあげた。50番で賞賛とは、バカめ!
「黙り込んでるけど、ウザオは?あんま、賢くなかったよね!」
春花がニンマリと笑うと、壱成の目が期待に満ちたモノになった。
「馬鹿にするな!俺は期末、299番だった!」
「惜しい、あと1番下だったら!」
「そう、飛び賞だったのにって、ちが~う!ぷんぷん!」
抜群の瞬発力でボケてくれた春花にノリツッコミをした!
だが、3人の反応は意外なものだった。
残念そうだったのだ。
そりゃ、320人中、299番だからね・・・
「カワイソウ ジャナイヨ・・・」
ショボーンとしてしまった俺だった。
・・・
木曜日、出来上がった旗を我がクラスに披露した。
デフォルメされた狼、虎、ライオンを引き連れて、笑顔の兎がゴールテープを切っている絵だ。
我ながら上出来だと思う。ほぼほぼ役に立たなかったけど。
案の定、海斗が文句を言い出した。
「なんで主役がウサギなんだ!ウザオ、書き換えろ!」
「え~、可愛いじゃない?なあ?」
笑いながらみんなに同意を求めたが、みんな黙り込んでいる。
でも海斗の味方はしていない感じだ。
「じゃあ、最初から海斗がやればよかったじゃん!
やらないくせに文句言うなよ!」
春花が正論を言うと海斗はうっと詰まって、不承不承黙り込んだ。
「悪いけど、もうお金も時間もないから、これでよろしく!」
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明後日、水曜日に更新します。




