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10/11

★10 ウザオは男女混合リレーを激走した!

よろしくお願いします。


クラスに戻るとみんなが拍手してくれた!

俺のことをキモいと言った2組の女子たちも、だ!やったよ!


「お疲れ!」

「3位、おめでとう!」

「足、大丈夫か?」

「コケてから3位って凄いよ!」

「リレーもイケるのか?」


褒められ、質問されて、みんなにお礼を言っていると、

「宇佐!」

笑顔の壱成が手を挙げていた。


春花と桃子と、4人で弁当を食べだすと、ふれくされた壱成が俺に肘打ちしてきた!

「いや~、悔しいよ!3位のくせに俺からヒーローの座を奪いやがって!

コケなくても3位だったのにな!」


「い~や、1位だった!」

にらみ合っていたが、俺と壱成、両方が吹き出した。


マジメな顔になった壱成が心配そうな声を出した。

「リレーはイケるか?」


「うん、絆創膏は偉大だな!もっと速く走れそうだ!」

「消毒薬ってラリぱっぱになるんだったけ?」

壱成がマジで不審そうな目を向けてきた。いやん!


「ウザオだから!」

ようやく調子が戻ってきた春花だった。


「いや、マジで、海斗となんか走りたくないんだ。」

壱成がマジメな顔をして、話を元に戻してきた。

春花も桃子もマジメな顔をして頷いた。


「うん、軽く走ってみたけど、全く問題ないから。」

「そうか・・・いや、そうじゃないな。」

俺の言葉に納得しかけた壱成だけど、何か言いかけた。


そして俺、桃子、春花の目を見てニカッと笑った!

「俺は宇佐と、桃子と春花、この4人で走りたいんだ!」

春花も桃子もイイ笑顔で力強く頷いた。


「アッシも!」

「私も!」

「うん、ありがとう!がんばろうぜ!」


・・・


あとリレーだけになったが、俺たちは総合1位が狙える位置にいる。

まずは男女混合リレーだ。


壱成、春花、桃子と円陣を組むと、壱成が声を掛けた。

「宇佐、もう痛いとか言うなよ。」

「おう!」


「いいか、声をかけろ、バトンパスが命だぞ!」

「「「おう!」」」


「1位、獲るぞ!」

「「「おう!!!」」」


1年生4チームで争う。俺たちの第1走者は春花だ。

春花はスタートをバッチリ決め、2位で走っていた。いいぞ!


第2走者は壱成だ。

上手くバトンパスが決まり一旦は先頭にたったが、また抜かれてしまった!


第3走者は桃子だ。

壱成と桃子のバトンパスは上手くいったけど、1位のチームも上手く繋いだ!

桃子が1位に追いついてきた!


ダッシュを始めると「ハイ!」桃子の声に併せて、右手を後ろに伸ばす。

バトンがバシッと置かれ、加速していく!


「宇佐!」

桃子の声援を受けて相手に並んだ!けど、コイツも速い!


1年1組、2組の前を通過した。

「宇佐~、行け~」

みんなが声を併せて大声を出してくれた!

赤星亮平が俺たちの旗をより力強く振っていた!


だけどインコースを取られているから、カーブで前に行かれてしまった!くそっ!

なんとか引き離されずに食らいついていく。


最終コーナーを回るころ相手が足をほんの少しすべらせた!

最後の直線に入った!


なんとか横に並んだ!

相手の荒い息づかいが聞こえる!

息!苦しい!あと!もう!少し!足が!痛い!


並んだままゴールテープを切った!


倒れそうになる俺を春花と壱成が抱き留めてくれた!

「やった!宇佐!1位だよ!」

桃子もどーんと抱きついてきた!


やった!やった!と4人で大喜びしていたら、若い男の先生から声を掛けられた。

「おい、もうすぐ2年のリレーが始まるから、向こうで喜べ。」



たかが高校の体育祭のリレーで喜びすぎたことが恥ずかしくなり、

テンション下げてクラスに戻っていった。


男子、女子のリレーを応援せねば!

・・・

女子リレーは残念だったけど、男子リレーは凄かった!

アンカーの亮平は4位でバトンを受けたけれど、弾むように加速すると

あっという間にトップに立って差を広げ、にこりと笑いながら、

軽くガッツポーズをしながら、ゴールテープを切った。


他のクラス、他の学年の女子どもまで黄色い声援をあげていた!

クラスのイケメンから、我が鷹取高校のモテキングへのクラスチェンジの瞬間だった。


読んでくれてありがとうございます。


面白ければ評価をお願いします。


明日、最終話を投稿します。

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