★10 ウザオは男女混合リレーを激走した!
よろしくお願いします。
クラスに戻るとみんなが拍手してくれた!
俺のことをキモいと言った2組の女子たちも、だ!やったよ!
「お疲れ!」
「3位、おめでとう!」
「足、大丈夫か?」
「コケてから3位って凄いよ!」
「リレーもイケるのか?」
褒められ、質問されて、みんなにお礼を言っていると、
「宇佐!」
笑顔の壱成が手を挙げていた。
春花と桃子と、4人で弁当を食べだすと、ふれくされた壱成が俺に肘打ちしてきた!
「いや~、悔しいよ!3位のくせに俺からヒーローの座を奪いやがって!
コケなくても3位だったのにな!」
「い~や、1位だった!」
にらみ合っていたが、俺と壱成、両方が吹き出した。
マジメな顔になった壱成が心配そうな声を出した。
「リレーはイケるか?」
「うん、絆創膏は偉大だな!もっと速く走れそうだ!」
「消毒薬ってラリぱっぱになるんだったけ?」
壱成がマジで不審そうな目を向けてきた。いやん!
「ウザオだから!」
ようやく調子が戻ってきた春花だった。
「いや、マジで、海斗となんか走りたくないんだ。」
壱成がマジメな顔をして、話を元に戻してきた。
春花も桃子もマジメな顔をして頷いた。
「うん、軽く走ってみたけど、全く問題ないから。」
「そうか・・・いや、そうじゃないな。」
俺の言葉に納得しかけた壱成だけど、何か言いかけた。
そして俺、桃子、春花の目を見てニカッと笑った!
「俺は宇佐と、桃子と春花、この4人で走りたいんだ!」
春花も桃子もイイ笑顔で力強く頷いた。
「アッシも!」
「私も!」
「うん、ありがとう!がんばろうぜ!」
・・・
あとリレーだけになったが、俺たちは総合1位が狙える位置にいる。
まずは男女混合リレーだ。
壱成、春花、桃子と円陣を組むと、壱成が声を掛けた。
「宇佐、もう痛いとか言うなよ。」
「おう!」
「いいか、声をかけろ、バトンパスが命だぞ!」
「「「おう!」」」
「1位、獲るぞ!」
「「「おう!!!」」」
1年生4チームで争う。俺たちの第1走者は春花だ。
春花はスタートをバッチリ決め、2位で走っていた。いいぞ!
第2走者は壱成だ。
上手くバトンパスが決まり一旦は先頭にたったが、また抜かれてしまった!
第3走者は桃子だ。
壱成と桃子のバトンパスは上手くいったけど、1位のチームも上手く繋いだ!
桃子が1位に追いついてきた!
ダッシュを始めると「ハイ!」桃子の声に併せて、右手を後ろに伸ばす。
バトンがバシッと置かれ、加速していく!
「宇佐!」
桃子の声援を受けて相手に並んだ!けど、コイツも速い!
1年1組、2組の前を通過した。
「宇佐~、行け~」
みんなが声を併せて大声を出してくれた!
赤星亮平が俺たちの旗をより力強く振っていた!
だけどインコースを取られているから、カーブで前に行かれてしまった!くそっ!
なんとか引き離されずに食らいついていく。
最終コーナーを回るころ相手が足をほんの少しすべらせた!
最後の直線に入った!
なんとか横に並んだ!
相手の荒い息づかいが聞こえる!
息!苦しい!あと!もう!少し!足が!痛い!
並んだままゴールテープを切った!
倒れそうになる俺を春花と壱成が抱き留めてくれた!
「やった!宇佐!1位だよ!」
桃子もどーんと抱きついてきた!
やった!やった!と4人で大喜びしていたら、若い男の先生から声を掛けられた。
「おい、もうすぐ2年のリレーが始まるから、向こうで喜べ。」
たかが高校の体育祭のリレーで喜びすぎたことが恥ずかしくなり、
テンション下げてクラスに戻っていった。
男子、女子のリレーを応援せねば!
・・・
女子リレーは残念だったけど、男子リレーは凄かった!
アンカーの亮平は4位でバトンを受けたけれど、弾むように加速すると
あっという間にトップに立って差を広げ、にこりと笑いながら、
軽くガッツポーズをしながら、ゴールテープを切った。
他のクラス、他の学年の女子どもまで黄色い声援をあげていた!
クラスのイケメンから、我が鷹取高校のモテキングへのクラスチェンジの瞬間だった。
読んでくれてありがとうございます。
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明日、最終話を投稿します。




