生と死
「飲まなきゃ」
そう言って私が飲んだのは市販薬の薬。銀色のアルミからプチプチと音を立てながら薬をだし口の中に流し込む。飲んだあとの不快感に吐きそうになりながら罪悪感、虚無感、依存、希死念慮、様々な感情に振り回される。
「死にたい」
そう思いながらも一日が過ぎ一週間が過ぎていく。死にたいけど死ぬのが怖いなんて言い訳だろうか。後どのくらい続くのだろうか。そう思いながら過ぎてきた時間の中でどれだけの薬を飲んだのだろうか。
「救われたい」
と願いながら今日もひとり薬を流し込む。満たされないなにかに囚われながら。