通学中に天使を見た話し
特に事件とか起こらないです
最初の部分はクソ長いモノローグ的なやつで一人称的なアレではないです
私の名前は神崎あやせ。今日から高校2年生
一応女子
たぶん女子
胸はぺったんこだし、寸胴でくびれって言うかウェストってどこ、って感じだが女子だ
男子用の水着で海岸を歩いていても誰も気がつかないんじゃないかって感じだが女子だ
いや、気がつかれないとしてもやらないが
絶対ニダ
何にせよ、玉も棒もぶら下がってないんだから女の子だ
外した覚えもない
なぜ朝からそんな事を考えて落ち込んでいるかといえばーーー信号待ちで立ち止まった私の横に美少女が並んで立っているからである。うわああああああ
背、高いな。さらっさらで綺麗な長い髪に透けるような美しい肌、つかこの距離からチラ見しても分かるほどまつ毛なっが。ばっさばっさしとる
てゆーか、制服の上から見てもはっきり分かるほど胸がデカい。すげーなオイ
なんか緊張して変な汗が吹き出してきたよ
採取クエストでティーガーレックスに睨まれたハンターとかこんな気分だったに違いない
へるぷみー
なんか光の加減とか言うやつなんだろうけど、発光してないか?
天使か?天使なのか?
うおっ、チラチラ見てたらバレたらしくて目が合ってしまった。恥っずっ
てゆーか、瞳もめっちゃ綺麗だ。びびる
わーお、天使の微笑みーっ
ぎゃー、目が、目が焼ける
※焼けません
あ、信号変わった。だっしゅで逃げるしかねえ。うわああああああ
その日の放課後
「あ、かをる姉、聞いてよ〜、今朝天使を見たよ、同じ制服だったから多分この学校だよ」
「んー、天使?」
「ちっちゃくてめっちゃ可愛いの。生きているお人形さんかと思ったし」
2年生のカヲルが幼なじみで近所に住んでるハーフ美少女マリアとの約束の場所に行くと、いきなりそんな事を言われた。
こいつは日本的美少女が大好きなのだ。
あー、それで今朝あやせが言ってた美少女ってのはお前か
こいつら鏡見てなんも思わんのかな
「聞いてる? かをる姉」
「あー、聞いてる聞いてる。で、その天使、何年何組か分かったらどうする?」
「え? そ、そうだよね。この学校に居るんだもんね。うわあああああ」
「…どうしてやろうかこれ」
マリアは割と小さな頃からこんな感じだけど、なんで私に懐いているのか分からん
※日本的美少女だからだ
今朝の通学路。
大通りの交差点。交通量が多く右折もあるので信号がちょっと長い。
昨日が入学式だったマリアはまだ数回目だがなんとなく分かる。
目の前で信号が点滅して何人かは走って渡ってしまうが、前を歩く少女は立ち止まった。
綺麗な後ろ姿だった。
身長はそこまで極端に小さいわけでは無かったが長身のマリアから見たら小さめで可愛い。
横に並んでチラ見した。
スレンダーなプロポーションは制服がよく似合う。
それに比べて自分は色々肉がつきすぎてはみ出そうだ。
その横顔は日本人的なすっきりした綺麗な顔だった。
ちょっと凹凸のはっきりしたマリアには羨ましい。
同じ学校の制服だがリボンの色が違うので上級生だろうと思うが、むしろ自分の方が年上に見えるのではないだろうかと思ってしまう。
何度か目のチラ見の時に目が合ってしまった。
上目遣い気味になった顔が可愛らしい。
相手も目が合った事に気がついたらしく、頬を赤くして目を泳がせている。
超可愛い。
見惚れていたら信号が変わると同時に走り出した。
ああ、行ってしまう、と呆然と眺めていたら信号が変わってしまった…。
そして放課後。
「私の友達も紹介しとくから一緒に帰るべ」
マリアにカバンを持ってくるように促す。
「こ、怖くない?」
「お前は、そんな派手な顔して相変わらず人見知りだな…」
「か、顔は関係なくない?」
カヲルより身長のあるマリアが腰をかがめてカヲルを見上げるようにして顔を覗き込む。
ちょっと不貞腐れた顔をしているが、それもまた可愛いから美少女はずるい。
「昇降口のところで待ってるはずだから、ほら、行くぞ」
「待ってよ、かをる姉〜」
初心者ハンターがティーガーレックスと再び遭遇するまであと数分である。
こう言うの好きなんすけどなろう的にはどうなんすかね
なろうではハイファンタジーしか読まないので分からん(オイ