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長編予定作品

落ちこぼれ聖女の風水救世術~神の奇跡より、誰にも出来る救世術はいかがですか?~(あらすじ)

【本編 煽り書き】

 魔人と呼ばれる者達が放つ猛毒により、既に終わってしまっている世界。

 聖女たちが奇跡によってかろうじて長らえさせる中、奇跡を使えない落ちこぼれ聖女----ルイスが旅立つ。

 相棒は、人間でありながら魔人の毒をその身に宿すクルスフィールド! 猛毒に侵された世界で生まれた最後の精霊、ハロルド!

 奇跡が使えない落ちこぼれ聖女たるルイスが使うのは----土地の力を活かす、風水だった。

 世界全体が、魔人が放つ猛毒に侵されている終末世界。

 全ての人間は、魔人という毒を体内に宿す化け物に怯え、自分達の場所がいつ無くなるかという不安と共にあった。


 人々は神の奇跡によって、猛毒からその身を守っていた。

 大陸を猛毒ごと凍らせたり、人々を毒が効かない別の物体に変えたり、そもそも毒の存在自体を忘れさせたり。

 その神のごとき所業を、人々は"奇跡"と呼び、その奇跡を行使する存在を人々は"聖女"と呼んだ。


 そんな奇跡を行使する聖女達の中で、唯一たった1人だけ、奇跡を行使できない聖女がいた。

 神々から"聖女"と認められるも、神という存在を、奇跡という事象を----神や奇跡を疑うために奇跡を使えない彼女の名は、ルイス。

 神からの奇跡なんかではなく、長い間、人間が築き上げてきた風水を用いる風水師である。


 聖女たちが集う救世教会の中で、異端とされているルイスは、魔人と化した妹が持っていた猛毒をその身に宿してしまった少年騎士のクルスフィールド、終末世界で最後に生まれた"解析の精霊"ハロルドと出会う。


 かの騎士は妹の最後の願いである、魔人を全て殺して、世界を取り戻すために。

 かの精霊は与えられた解析という力を、この世界でどう使うべきかを探るために。

 3人それぞれの願いを抱えながら、世界救済の旅に向かったのである。


 彼女は、奇跡なんかではなく、魔人が放つ猛毒を自分が提唱する風水術によって無効化していく。

 ある時は墓地の位置を整える事で龍脈の力を借りたり、呪われた洋館を窓を作ることで幸運を呼び込ませたり、巨大蜘蛛女の魔人が放つ猛毒を自然の力と調和させるために本部に誘い込んだり。


 聖女という選ばれた者だけが起こす奇跡ではなく、誰であろうとも正しい知識さえあれば使う事が出来る風水という思想によって、彼女は民衆を巻き込みつつ、世界を救済していく。

 土地が持つ力、それを最大限発揮するために様々な知恵を用いる----それがルイスが使う風水という思想である。


 土地が持つ力や、魔人の毒によって封じられていた精霊を救いつつ、彼女は聖女として名声を手に入れていく。

 奇跡を一切使う事をせずに、猛毒を抑え込むのではなく、土地そのものを再生させていくルイスの活躍は、やがて教会でも無視できなくなっていく。


 神から選ばれた聖女でありながらも、神々からもたらされた奇跡ではなく、得体の知れない学問にて、世界を救おうとする。

 教会は奇跡を用いない、聖女ルイスを邪魔者扱いし続ける。


 そんな中、過去類を見ないほどの最大級の災厄、2対の目を持つ最悪の魔人が現れた。

 世界を七度、いっぺんに破壊するほどの力を持つその魔人の名は、カルタフィルス。


 カルタフィルスの前では、聖女たちの奇跡も、ルイスが提唱する風水術でも、全てが無効化される。

 あらゆる力も、策も、カルタフィルスには通用せず、世界崩壊のカウントダウンが進む。


 ルイスはカルタフィルスを倒す手がかりを探るために教会を頼り、教会に漂う負の陰気な感情の出所を神を象った像の穢れだと突き止める。

 像を壊すのを阻む教会の猛攻を振り切り、像を壊して教会をも浄化する。

 自らの信念を貫いて、自分を殺そうとした者達をも救済したルイスの姿に、教会はルイスに協力することを決めた。


 そんな中、ルイスは、ハロルドの持つ情報掌握能力。それと教会の資料などによって、騎士のクルスフィールドの体内に宿っている猛毒が、カルタフィルスを倒すことが出来る唯一の毒だということが分かった。

 しかしそのためには、クルスフィールド自身も犠牲にならなくてはならない。


 クルスフィールドは妹の願いを果たすため、自分を犠牲にしてでも、カルタフィルスを倒そうと単身向かおうとして、ルイスに止められて、彼女に自身の毒を打ち込んでしまう。

 ルイスはクルスフィールドを犠牲にしないどころか、永遠に生き続ける魔人カルタフィルスをも救おうとしていたのである。


 多くの資料を調べ、ハロルドの解析能力もフル活用して、遂にカルタフィルスの正体へと辿り着いたルイスは、彼の《起源》を風水術によって消滅することに成功する。

 カルタフィルスの消滅によって、多くの魔人が共に消滅する中、遂にルイスも毒によって倒れてしまう。



 全てが終わった後、魔人はいなくなり、同時に奇跡も使えなくなっていた。


 クルスフィールドは、猛毒を持つ最後の魔人として、ハロルドや他の精霊達と共に、最後の旅に出かけるのだった。

 ルイスが成し遂げた、平和を見届ける旅に。

とびらのさんの企画に対する設定が、「物語の最初から最後まで書き切ったあらすじ」でしたので、今回はこのような形にさせていただきました

ちなみに、私はこの作品を連載化するつもりは一切なく、書きたい方がいらっしゃるのなら全力でお譲りするつもりであることを先に申し上げておきます


なお、それぞれのキャラ名にもちゃんと意味がありますが、そんなのは作者の自己満足なために、説明を省きつつ、今回はこの辺りで失礼仕ります


アッキ@瓶の蓋。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 風水を用いて様々な困難を乗り越えてゆくというコンセプトが面白いなと思いました。 作品に出てくる風水知識は現実世界でも通用するのでしょうか? もし同じ知識が使われているのなら、自分でも簡単に…
[良い点] 落ちこぼれの聖女が特殊な手段、それも特定の「選ばれし者」でなくても使える風水術という知識を使って世界を救っていく、という筋書きに、下克上のような楽しさと光るオリジナリティを感じました。 道…
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