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一人言について

一人言を言う人っていますよね。何を隠そう筆者も一人言が多い方です。とはいえ、小説に置いては乱発するのも考えものです。

ただ、何故駄目なのかというと説明しずらい。

読み憎いというのはあるにしても、駄目とはいえない。

なのでこれから書くことは筆者の完全なる好みの話しになります。


まず、一人言の使い方で気にかかるのは一人称で一人言を使っているケースです。

たとえば、


目の前では森が燃え、熱気が肌を焼く。

「なんで燃えているんだ?」

自然発火だろうか、それとも。

「乾燥してないし自然発火はしにくいはず、やっぱり放火か」


さて、この文章、実のところ「」がなくても成立します。


目の前では森が燃え、熱気が肌を焼く。

なんで燃えているんだ?

自然発火だろうか、それとも。

乾燥してないし自然発火はしにくいはず、やっぱり放火か。


どうでしょうか。違和感はないかと思います。

一人称において、基本的に一人言を使う必要性はありません。となると、上と下どちらが読みやすいでしょうか。

筆者は下のほうが読みやすいです。あくまで筆者はなのですが、セリフを読む時と地の文を読む時では認識の仕方がかわります。その切り替えがわずらわしく感じるのです。

そこから考えていくと、この一人言のケースは作者の思考の切り替えタイミングで一人言を入れてしまっているのではないでしょうか。あくまで予想ですが。

次に三人称視点による一人言。これについては単純に文章力不足かもしれないと思ったり思わなかったり。

大体の一人言は状況説明のためにおこなわれています。果たして状況説明を一人言でする必要があるのでしょうか。

このケースに関しては単純に三人称では主人公の内面を表現するのが難しいという問題があります。

私は、ある意味古い小説の書き方をするのでいわゆる神の視点を使っておりますが、昨今では神の視点は使用しないというルールが定着していますね。そうなると三人称で主人公の内面や状況を説明するのは難しくなります。神の視点を回避する方法として一人言が使われているのではないかと愚考します。


筆者が思うところ、一人言というのは一種の壁です。一人言を使うのはとっても楽ではあるのですが、あくまで筆者個人としては一人言の多い文章は美しくありません。

筆者は感覚の人なので、どうしてもそこに行きつくのですが、一人言が何故いけないのかと聞かれれば美しくないからと答えます。


美しい文章というのはすなわち読みやすい文章です。

誰かに読んで欲しいのであれば、一人言を減らして読みやすい文章にすべきだと思います。


《余談》


一人言の亜種に会話している一人言もあります。


「朝は眠いなあ」

「寝るのが遅かったからでしょ」

「痛い! 足を電柱にぶつけた」

「ちゃんと足元みなさいよ」

「遅刻する! 走っていくぜ!」

「あんたが寝坊するからでしょ!」


みたいな感じの会話しているようでしていない文章。筆者的には一人言とかわらないと思うのですがどうなんでしょうね。


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