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Hello New World

今回は書き出しについて語りたい。


最初の一ページは言うまでもなく重要だ。読者の興味を引かなければ数行読んだだけで閉じるだろう。


興味を引く要因は色々あるだろう。


まず、『最初に説明しておかなければいけない事』を整理する。

ようは物語を理解するための前提知識を提示するのだ。


読者は何も知らない。主人公の性別も、場所も文明レベルも何もしらないのだ。

だから読者にどんな情報を渡したのか、常に把握しておく必要がある。


ただし、何でもかんでも最初に詰め込めばいいわけでなく、最低限の情報を提示すればいい。


よくないパターンとしては単なる日常描写であろうか。

はっきり言って無駄である。

仮に日常ほのぼの物であっても、本当に日常を描写したら退屈極まりない。

何かしらの事件は必要だ。


そう、最初の一ページに事件をぶちこむのだ。

『星界の紋章』などがいい例であろう。

とある惑星にいきなり侵略者がやってきたうえに、主人公の身分がとんでもないことになるのだ。

まさに怒涛の勢いで物語が進行して行き、続きが気になって仕方ない。

『星虫』なども続きが気になって仕方ない書き出した。うろ覚えなのだが、宇宙からある物が地球にふりそそぐところから始まる。

余談であるが、『星虫』は傑作である。


どうしても書き出しが思い付かないならば、最悪、物語の途中から始めればいい。

異世界転移物でいえば、いきなり異世界で戦っているところから始めるのが手の一つだ。ただし、回想シーンで元の世界にいた頃や、神様と合う場面を書くのは助長だからやめた方がいい。

どうしても書かないといけない理由があるなら、それは何かしらの事件が起こっている場合なので、そもそも飛ばす必要性はない。


さて、大体説明できたかと思う。

仕上げに、悪い例を幾つか上げておく。


『俺の名前は~』というように自己紹介から始まるのはよくない。漫画やアニメの影響かと思うが、主人公の名前なんて話しの流れでやるか、誰かによばせればいい。

なんで駄目なのかと言うと、メタ表現だからである。ある程度のメタ表現は仕方ない部分もあるが、『俺の名前は~』はメタすぎる。

この表現では明らかに、主人公が読者の存在を認識している。メタ表現は読んでいて覚めるので避けた方がいい。


設定や事情を長々と説明するのも宜しくない。飽きる。

たまに、数行ですむ説明や、説明する必要がない事柄を長台詞でやっているが、多分、読まれていないのではないだろうか。


人間関係、それも平凡な人間関係の説明をするために、キャラクターが登場する度にどんな人物が説明していく、といのもよくみられる。

平凡な人間関係なら流れで説明すればいい。

わざわざそのためだけにページをついやすのは手抜きである。

ただし、特殊な人間関係ならその限りではない。

恋人同士だが、片方は相手を監視しているだけで全然好きじゃない、とかなら説明してもいいと思う。


こんなところか。


最初の一ページは、遠慮なく己の魂をぶちこむべきである。

最初の一ページだけで面白いと思わせなくてはいけない。

最初だからとか、二ページめ、三ページめがあるとか考えない。

何故なら、一ページめが面白くないなら二ページめなんて読んでもらえない。


だから、何処を読んでも面白いと感じさせる文章を書くべきだと筆者は思う。

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