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回想

回想シーンというのは、現在よりも前の出来事、つまり過去を書くという形になります。

映画の『君に読む物語』なんかはほぼ回想シーンってことになりますね。


わりとよく使われるテクニックではありますが、素人がやるとほぼ失敗します。


よくある失敗例としては、主人公がどこかにいったあと、【何処かでの出来事】の途中で場面転換、主人公がいない場所で話しを進めたところで主人公が突然あらわれる。みんなが主人公に何をしていたのか聞くと、主人公の回想シーンになる。


意味がないです。【何処かでの出来事】を書ききってから場面転換しない理由がありません。

この例で、もし回想シーンを使わなければ物語が面白くないなら、根本的に物語を見直したほうがいいでしょう。


あくまで個人的ルールですが、回想シーンを使うのならば、物語がはじまる以前の時間軸を書きたい時にしましょう。

物語がはじまる数千年前の出来事でしたら、時間軸通りに並べようがないので回想シーンを書くしかないです。

もしくは新キャラが以前になにをしていたかさらりと説明する時です。


また悪い例をあげます。


町にいるはずの主人公が突然海の上で船にのっているシーンを書き、何故船に乗っているのか回想しはじめる。


意味が分かりません。

時間軸をずらしてまで何を表現したいのかわかりかねます。


時間軸をずらすと読者に多大な負担をしいることになります。筆者も経験したのですが、いきなり時間軸が飛ぶと今がいつで何処に主人公がいるのか混乱するのです。

さらにいるはずの仲間がいなかったり、はたまた増えていたりすると、自分がページを読みとばしたのではないか? 自分の記憶違いがあるのではないかと、読書どころではなくなります。

これは、プロ作家が書いたものであっても、今がいつなのか理解するのに数行かかるケースもあるので、素人が書くと、おうおうにして悲惨な結果になります。


小説は娯楽です。

楽しいから小説を読むのです。

読書に負担になるような書き方はおすすめしません。


色々書きましたが、筆者は回想シーンが駄目と言っているわけではないです。

回想シーンにならざるをえないケースもあります。

ですが回想シーンを書く前に考えてほしいのです。

本当に回想シーンにするべきなのか。

時間軸通りに並べるべきなんじゃないか。

読書にいらない負担をかけるのではないか。

最低限、これらを考慮してから回想シーンを書きましょう。

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