対話風・証券用語解説
会議室にて
「おい、藤原。お前なんでたくさん会社のある中で証券会社を選んだ?」
「はい、先輩僕は大学時代これといって勉強しなかったんですが、唯一内定をもらったのが証券会社だったんですよ。結構採用枠が多かったみたいで」
「そうか、お前たちは同期が500名ほどいるらしいが採用のしすぎだな全く。藤原、じゃぁ証券会社の内容も知らずに入社したわけやな?」
「そうなんです、今日は先輩にいろいろ質問してもいいですか?」
「情けないなぁ、入社してから会社の内容聞くとは・・・」
「じゃぁ先輩、証券会社と銀行の違いはなんですか?」
「はー、お前そんなことも知らないで営業に出とるのか、全く先が思いやられるわ。お前が言ってるのは野球とサッカーの違いはなんですかと言ってるんと同じだ。よしわかった今からわかりやすく説明する」
「よろしくお願いします」
「まず、お百姓さんは米を作って儲けている、漁師は魚をとって儲けている、証券会社は株を売ってその手数料で儲けている、銀行は企業にお金を貸してその利ざやで儲けている」
「わかりました、で先輩。証券会社の金融商品って何があるんですか?」
「お前たち本当に新人研修を受けたのか?まあ教えてあげるからよく聞いておけ」
「はい」
「さっき株の売買って言ったな」
「はい」
「株は主に東京1部・2部、大阪1部・2部、名古屋1部・2部市場と言って3つの証券取引所で主に取引されている」
「先輩、1部と2部の違いはなんですか?」
「プロ野球で言う1軍と2軍の違いと一緒だ。強い会社は1部、まだまだ勉強せなあかん会社は2部だ。それぞれに資本金や利益の水準が決まっていて2部は1部の予備軍だと思っていたらいい」
「へー、一体どれぐらいの会社数があるんですか?」
「約3000社だ。現在もどんどん増えていくけれどもよく本屋で売っている四季報っていうのがあるだろ?あの本の厚さの分だけ会社があると思ったらいい」
「株の他にはどんな商品があるんですか」
「後は債券だな。この株券と債権を含めて有価証券と言う」
「債券といってもいろいろ種類があるんでしょう?」
「そうだ、まず国が発行しているのかま国債、地方が発行している地方債、企業が発行する社債、政府系銀行が発行している金融債、海外の国が発行してる外債。みんなそれぞれの借金だと思ったらいい」
「なるほど」
「例えば国債は国が国民に背負う借金である。それと社債であるが普通の社債とは別に、転換社債やワラント債と言うのもある」
「詳しくお願いします」
「転換社債っていうのは債券だがその会社の株の動きと連動して債券そのものの値段も上がる。例えば100万円で買った債券が120万円、130万円とどんどん上がっていく」
「株価が下がったらどうなるんですか?」
「同じだ。やはり連動して下がるが90万円80万円と下がっても満期まで持っておくと額面で帰ってくる。つまり約100万円で戻ってくる」
「満期ってどれぐらいですか?」
「その会社によって違うが5年とか7年とか10年とかだ。要はは債権の『守り』の部分と株の『攻め』の部分のいいとこ取りをした商品が、転換社債だ」
「わかりました」
「あと単純に攻めだけのワラント債がある」
「何ですか?ワラントって?」
「これはその会社が新株を出す時に今の値段より安く買える権利のことだ。現在千円してる会社の株が700円で変えたらいいだろ?その権利のことだ」
「いいですね」
「しかし500円に株価がなったら700円で買うと言う意味がなくなる」
「それはそうですよね500円のものをわざわざ700円で買う馬鹿はいませんよね」
「そうだこれがワラント債だ。よし、今日はここまで」
「ありがとうございました」
※
居酒屋にて
「先輩、同期の人間が別の証券会社に入社したんですが、うちの社名は「〇〇證券」ですよね。ところが彼のところは「〇〇証券」で証券の漢字が違うんですよ。その違いはなんですか?」
「あほやな、お前。そんなことも知らへんのか!しゃーないな、教えたるわ。『證券』は次2つの要素を満たしている場合が多い。
1つ目は会社としての歴史が古いこと。
2つ目は総合証券であること。
総合証券とは今から言う4つの業務ができることや。
1 ブローカー業務
これがメイン業務やな。
まぁ証券会社の食い扶持のほとんどがこれや。いわゆる仲介業務で、投資家と証券取引所を仲介して株式の売買をつなぐ役目や。
当然これによって仲介手数料が入るから、お前らもこれを主業務だと思っておけ。
2 ディーリング業務
いろんな会社が「財テク」と言って自分の資金を株で運用してるやろ。証券会社も自分の会社としての資金運用をする。
これをディーリングと言う。
3 セリング業務
セルやから『売る』やわな。
何を売るかと言うと投資信託や国債なんかの販売を代行して売ると言うことや。
4 アンダーライティング業務(引き受け業務)
これはちょっと難しいかな?
普通一般の会社が上場するときは幹事証券会社を決めてから上場するんや。
この幹事証券になることを「引き受け業務」と言う。
この時に上場手数料ってのが入るこれが結構大きい収益になるんや。




