明日あなたが死ぬのなら
3回目の更新です。書いているとスラスラ書ける部分とこれは違うなぁと悩んでしまう部分があります。やっぱり難しいですね。精一杯頑張りますのでどうかよろしくお願いします。
うーん悩む。秋を喜ばすために私は何をすればいいんだろう?私にできることなんて限られているだろうし、いつも通りの日々を送るっていうのも違う気がする。
「何がいいのかなー」
口に出して考えてみるがやっぱり何も思いつかない。そもそもなぜ私なんだろう?秋の家族や彼氏に言うべきではないのだろうか?彼氏いるかどうかは別として。
「本人に聞くのが一番だけどなぁ」
プルルルルッそんなことを考えていたらスマホがなった。
誰だろうこんな時間に。
現在時刻は夜の2時ちょい過ぎである。
噂をすれば秋からだった。
「もしもし?」
「さやかぁ私死んじゃうかも」
ドキッとした。いきなりの言葉で返す言葉が見つからない。もしかしてあの死神に会ったのだろうか?それで死の宣告をされたのだろうか。それで私に最後のお別れを言いにきたのだろうか。いや、でもそんな内容ならこんな時間に電話かけてこないかな?あ、誰にも聞かれないようにするためかも。一気に悪い方向に思考が働いた。
「聞いてるさやか?」
「あ、うん聞いてる聞いてる。」
とりあえずいつも通りの平然を装うことを選んだ。
「もー私が死んじゃうかもしれないんだよー。」
「な、なんでよ」
「今日の理科の課題終わりそうにないの」
「はい?」
「だから理科の課題が終わらないの」
「それだけ?」
「私にとっては一大事だよ!理科の先生怖いじゃん!」
きっと今日の倍の量の課題出されるよーと嘆いている。
人の気も知らないでよくそんなことが言えるわね!と言いたくなったがぐっとこらえる。
「明日私の見せてあげるから」
「ほんと!?さやか大好き」
「はいはい」
「ねえ、さやか明日暇でしょ?」
まるで私に暇な日はないかのように聞いてきた。
まぁ暇なのだけれど。というかそれどころではないのだけれど。
「まぁ一応暇かな」
たぶん明日どこで遊ぶかの相談だと思ったのし、明日は秋と一日一緒にいるつもりだったので暇と答えた。
「明日放課後どこか行きたいところある?」
特にないかな。と答えようとしたが一つ思いついた。
「秋が死ぬ前に行きたいところに行こうよ。」
冗談に聞こえるように少し笑いながら言ってみた。
「え?」
しまった。ちょっとあからさますぎたかな?
「なに急に。もしかして私が死んじゃう夢でも見たの?」
少し可笑しそうに秋が言ってきた。夢ではなく死神さんに直接言われたんだけど。
「まぁそんな感じかな。で、どこか行きたいところないの?」
「えー死ぬ前に行きたいところって言われてもね。すぐ思いつかない。」
まぁそれはそうだろう。そんなこと考えてる人の方が少ないだろうし。
「あ、そういえばこの間テレビでやってたあそこ行きたいかも。」
「どこ?」
「えーとね。なんて言ったかな。」
うーんと考えているのが受話器越しにもよくわかった。
「あ、そうだ上高地!」
「どこそれ?」
「え!知らないの!?長野にあるんだよ。有名じゃん。」
「聞いたことないけどほんとにあるの?」
「あるよーちょっと待って」
そう言ってからしばらくしたら神様が降り立つ地という題名の緑に囲まれた湖の写真が送られてきた。
「ほら、あるでしょ?」
「ほんとだ、でも学校終わってからじゃ着くの遅くなっちゃうよ?」
「いや、学校行かなければ大丈夫。」
「いや、なんでよ」
またいきなり訳のわからないことを言ってきた。
「でも明日は学校休んで行こうよー」
そう言って秋は少し甘えた声を出してきた。
「うーんまぁいっか。」
「やったー!じゃあ明日駅に7時集合ね。」
「了解」
「じゃあもう寝るね。おやすみー」
「おやすみ」
電話を切ってから考える。
これでいいんだろうか?秋が明日死んでしまうのに私といていいのか?死神は私に何を望んでいるんだろう?考え出したら止まらなくなりそうなのでもう寝ることにした。明日も早いし。そう思った時あることが頭をよぎった。秋はどうして上高地なんて場所を選んだんだろう。送られてきた画像を見る限り、自然に囲まれている湖という印象しか受けなかった。はっきり言ってなんの面白みもない場所だった。
死神が何かしたのだろうか?それとも神様の導き?
死神があるのだから神様もいるだろう。いや、天使になるのかな?考え事をしていたら眠くなってきて私の意識はここで途切れた。
読んでくださった方々ありがとうございます。
小説を書くのにここまで頭を使うとは思いませんでした。まだ3日目ですが少し頭痛が。
なるべく毎日更新しますのでどうかよろしくお願いします。