ルブロイス
とても高い山の中腹にあるルブロイスは、ノイマールグントの南東の角近くに位置する。この街でもウェルトバウムが奏でる遠くの鐘のような不思議な音はうっすらと響いていて、私は上機嫌で辺りを見回す。
ルブロイスはとても美しい街なのだ。
建物の壁は白、屋根は赤で統一されており、街の向こうに見える森の緑や遠くの山々に積もる雪を背景に街並みがより一層映える。特徴的なのは真ん中に広い川があることだ。川沿いにも建物が並び、水面にその美しい外観を映していた。
「この川の名前は何というのですか?」
「アールス川だ」
「ノイム川に繋がっているのでしょうか?」
「ああ。別の川も経由するがな」
久しぶりの故郷だというのにはしゃぐわけでもないラウロが、私とモニカの質問に淡々と答える。
「じゃあ、この瓶の中に手紙を入れて流せば、スラウゼンに着くかもしれませんね!」
「通り過ぎてリュッケン領に行っちゃうかもしれませんけどね」
ノイム川はスラウゼンで二手に分かれ、一方はリュッケン領へ、もう一方は王都に流れているのだ。
「その前に割れると気付けよ」
モニカと私の与太話にヴィムが律儀にツッコミを入れる。
午後の遅い時間にルブロイスに到着した私たちは、宿屋で荷物の整理をした後、ラウロの案内で町を散策していた。この後はラウロのご両親が働いているバールと呼ばれる居酒屋とレストランが一緒になったようなお店で食事をとることになっているのだが、開店までまだ少し時間があるのだ。
「あ! 湖が見えます!」
モニカが指差す方を見れば、街の奥に湖が広がっているのが見えた。湖の奥には赤土がむき出しの崖とそこから更に高く山が聳えている。
「ロイス湖だ。アールス川の水源だ」
「じゃあ、ノイム川の水源地もロイス湖になるのでしょうか?」
「いや。ノイム川の水源はこの山脈ではあるが、テンブルグ領になる」
ラウロの後についてあれこれ尋ねる私とモニカは、傍から見ると修学旅行みたいだろうなと思ったけれど、だとしたら先生はラウロということになる。私の方がお姉さんなのでそれは却下だ。
「湖の手前にあるのって……橋?」
アールス川とロイス湖の合流地点に橋のようなものが架かかっている。橋だと断定できないのは、一般的な橋とは違ってそれには屋根と壁らしきものが着いているからだ。屋根はこの辺りの建物と同じように赤で彩られており、壁の下半分には木版が張られている。その上のガラスのない窓のような部分には木柱が何本も見えた。
「フォルト橋だ。昔は砦だったと言われている」
「砦? どうして川に砦が?」
私の中の砦のイメージは、小さな城というか国境付近に作られるような要塞だ。橋が砦と言われてもピンと来ない。
「昔は湖を境に向こう側は別の国だったのだ。湖から攻め入られることが多かったそうだぞ」
私の質問に答えたのはユリウスだ。
「橋の砦を破れば、一気に川を下ってノイマールグントの王都に攻め入ることができる。ルブロイスはノイマールグントにとって重要な拠点の一つだったということだ」
ユリウスの説明によれば、何百年も前はこの地での小競り合いが多かったのだという。
「でも、ノイム川の水源はテンブルグの山なんだよね? そっちは攻められないのかな?」
「ノイム川の上流は川幅が狭いというのもあるが、王都を攻める前にテンブルグを攻めるのは得策ではないからな」
テンブルグはずっと昔から王族と同等、あるいは王族以上に力を持つ領地だったそうだ。そこを通れば消耗することは明らかで、ルブロイスを経由する方が楽だったのだろうとユリウスは言う。更にルブロイスは西側もヤンクールという軍事大国と接しているため兵を分けなければならず、敵国からすればテンブルグよりも攻めやすかったのだという。
「戦に限らず、ルブロイスは今でも治めるのが難しい地だ。領地の半分は山岳地帯だからな。森林や湖などを除けば耕作地として利用できるところが1割ほどだ」
「じゃあ食料ってどうしてるんだろう? 自給は難しいよね?」
「そうだな。山岳地帯は放牧に適しているが農作物は僅かな土地でしか作られていない。食料に関しては他領や他国を頼るしかないのだ」
ゆえに岩塩鉱山で採れる塩を他国に輸出することが認められているのだとユリウスは言う。
「岩塩鉱山はここから近いのでしょうか?」
「……湖の奥に入り口がある」
キリルの問いに答えるラウロは普段と変わらないように見えるが、どこか言い淀んでいるようにも見える。おそらくはエドに言われたことを思い出しているのだろう。
「ルブロイスの特産品って、塩のほかに何かありますか?」
話題を変えるべく私はラウロに聞いてみる。
「チーズだな」
ユリウスが先ほど言ったように、ルブロイスの山々は放牧に適しており、夏は山の上の方に家畜を移動させて農夫たちも一緒に移り住む移牧というものが行われているそうだ。そうして作られるチーズは、保存が効くことから旅人にも人気がありルブロイスの特産物と言えるそうだ。
「特産品とは少し違うが、軍馬や猟犬の育成も行われていると聞く」
「あ! そういえばラウロは猟犬を育てる仕事をしていたと言いましたよね?」
「まあ、そうだな」
私の問いにラウロが気まずそうに視線を逸らすのは、ホルンの練習について言及されたくないからだろう。
「軍馬って国が買うもの?」
「国も買うが、領でも買うぞ」
「貴族が預けに来ることもある」
ラウロとユリウスの説明によれば、軍馬は領が買い上げるものであるらしいが、貴族が私兵を雇う場合もあり、そういった貴族から馬を預かって訓練をする場合もあるのだという。
「ふうん。じゃあ、ルブロイスにいればどの貴族がどれだけの兵を揃えられるのかわかるってこと?」
「軍馬の育成はルブロイスだけがしているわけではない。だが、ここを襲えば馬も補給できるということになるな」
物騒な話ではあるが、確かにユリウスが指摘する通り、ルブロイスはノイマールグントにとって重要な拠点であることは理解した。
「時計づくりも盛んだと聞いたことがありますよ」
エルヴェシュタイン城の倉庫で見つけた時計を思い出したのか、アロイスが視線を寄越す。
「時計工房は多いな。元を辿ればヤンクールの職人だったと言われている」
今よりも何百年も前のことだとラウロは言う。街の西側にはその頃に作られたという大きな時計台が今も動いているそうだ。
「当時の双子の時計職人が作ったと言われている」
「双子ですか?」
「ああ。当時のヤンクールでは良くないものとされていたらしくてな、家族と共にルブロイスに移り住んだと言われている」
そういえば、日本でも昔は双子が不吉なものとされていたと聞いたことがある。だが、場所や時代によっては逆に縁起の良いものとして扱われたこともあり、このルブロイスでは後者だったのだという。
「時計の両側に盾と矛の意匠が施されているが、自分たちを良くないものとして扱ったヤンクールには矛が向けられている」
「へえ、ちょっと怖いですけど、見てみたいですね!」
モニカが好奇心に目を輝かせる。
「そうですね。ラウロ、その時計台は遠いのでしょうか?」
「だいぶ遠いな。馬車で行った方がいいが、そろそろ店が開く時間だ。アンタたちも腹が減ってるだろう?」
ラウロの言葉に私とモニカは顔を合わせる。先ほどからお腹がぐうぐう鳴っていたのだが、そういうことは気付かない振りをするのが紳士だと思うのだ。
「ラウロさん、ひどいです!」
「そうですよ、ラウロ! 聞こえないふりをしてくれてもいいじゃないですか!」
「俺は腹が減っているだろうと聞いただけだが?」
すまし顔でそういうラウロに私とモニカは口を尖らせた。
◆
ラウロのご両親が勤めるバールは、なかなかに大きなお店だった。
「ラウロ、おかえり」
店の入り口ではラウロのお母さんが出迎えてくれた。
「ああ。変わりはないか」
「ええ、お父さんも待っているわよ」
ラウロのお母さんはラウロとよく似ていて少し肌が浅黒く、目鼻立ちがハッキリとしている。聞けばヴァノーネの海沿いにある街のご出身だそうで、海から山に嫁いできたんですよと茶目っ気を含んだ優しい笑顔で教えてくれた。
広い店内は天井が高く、奥の方に階段があってその上にはバルコニーのようなスペースが張り出している。飲食スペースには木のテーブルがいくつかあり、それぞれに白いテーブルクロスが掛けられ素朴な花が飾られていた。
「ラウロ、久しいな」
「ああ」
久しぶりの対面だと言うのにこのそっけなさ。さすがラウロのお父さんだ。どうやらラウロが無口なのはお父さん譲りであるらしい。
「アンタが雇い主か。ラウロが世話になってる」
「いえいえ、とんでもない。私の方が面倒をかけてます」
いや本当にね。特にここに来るまでの道のりでは迷惑の掛け通しだったし。
ラウロは事前に手紙で知らせてあったそうで、ご両親は名乗らずとも私が雇い主だとすぐにわかったようだった。お二人の目は優し気で親しみが籠っている。自分の両親を思い出して目の奥がじんわりしたような気がしたけれど、気のせいということにしておいた。せっかくの再会に水は差したくない。
店内は一人客らしい男性が数人と身形の良い若い夫婦らしき客、キリルやモニカと同じような年頃の子どもを連れた家族連れなど、なかなか賑わっている。私たちはその中でも一番大きなテーブルに案内されて腰を落ち着けた。
「どんなお料理か楽しみですね!」
「ああ。けど、モニカは食べすぎないように気を付けた方がいいぞ。少し太ったんじゃないか?」
「キリル、ひどいです!」
はしゃぐモニカをキリルが揶揄ってモニカが怒る、といういつもの光景が繰り広げられる。まあ、馬車ではほとんど座りっぱなしだったし、モニカは暇を持て余してお菓子を摘まんでいたから仕方がない。でも女の子にそんな直接的な物言いをするキリルは減点だ。
「そういやァ、シュヴァルツたちはどうしてやがるんだ?」
ヴィムがたった今思い出したというように尋ねてくる。
「テントを張るって言ってたよ?」
シュヴァルツたちは大人数なので宿には泊らず、街の外にテントを張ると言っていた。明日は興行の許可をもらいに行くとも言っていたので、今日は旅の疲れを癒しているのではないだろうか。
「あの、アマネ先生」
キリルが遠慮がちに言う。
「どうしましたか?」
「ルブロイスにはピアノを貸してくれる方はいらっしゃらないでしょうか」
テンブルグへ向かっていた時は、馬車の中でカードゲームに興じていたキリルだが、ルブロイスに向かう際は私たちと同じ馬車だったことも影響したのか、真剣な表情で楽譜を眺めていることが多かった。
「ルブロイスでは演奏する予定はありませんけど?」
「でも、ヴァノーネでの演奏会が心配なのです」
なるほど。ヴァノーネに近付くにつれ心配になってきたらしい。ヴァノーネに招待されたのは私とアロイスの2人だけだったが、キリルも行くことになったので演奏させてもらうようにすでに連絡してあるのだ。
「ヴェッセル商会で納品したピアノってあるかな?」
「3台だけだな」
ユリウスによれば、ルブロイスに運ぶにはどうしても山道が大変で、まだ3台しか納めていないのだという。
「アロイスがレッスンに行く家には納めたはずだ」
「では明日、私が聞いてきましょう」
翌日から出張レッスンに行くアロイスがピアノを借りられるよう頼んでくれることになった。
「アロイスさん、ありがとうございます」
「よかったですね! キリル!」
「うん……でも、やっぱり心配だな……」
笑顔のモニカに対し、キリルは浮かない顔のままだ。ヴァノーネではヴィル様のご婚約を祝って演奏するため、キリルもロマンス作品集から演奏することになっているからだろう。
「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。テンブルグでの演奏は素晴らしかったですよ? キリルは十分弾きこなせるようになっています」
そんな風に励ましていると、ほどなくして料理が運ばれてくる。料理はお父さんが、給仕はお母さんが担当しているようだ。
「わ、素敵!」
「かわいいです~」
私とモニカが歓声をあげる。運ばれてきたのは前菜料理でテリーヌとパテ、そして色とりどりのカナッペだ。
「こちらはキノコのテリーヌ。パテはくるみと豚肉と鶏レバーですよ」
ラウロのお母さんが説明してくれる。テリーヌはキノコが何種類か入っているらしく、複雑な味がとても美味だ。パテはにんにくと玉ねぎが入っていてくるみのカリリとした歯ごたえが楽しい。
「食べるのがもったいないです!」
「そう言いながら、さっきから随分食べてるくせに」
食べてちょっと元気がでたのか、キリルがモニカを揶揄う。だがカナッペはモニカの言う通り食べるのがもったいないほど可愛らしいのだ。かぼちゃとベーコン、ドライトマトとチーズなどが色鮮やかに飾られている。もったいないと言いつつも食欲に負けて頬張ると、ピリリと香辛料が口の中に広がって更に食欲が刺激された。
「キノコってこの辺りで採れたものなのですか?」
「ええ、今は旬ですから一番おいしい時期ですね。ドライトマトは香辛料と一緒にヴァノーネから取り寄せているんですよ」
前菜を食べ終えた頃、今度はお父さんも一緒にスープを運んでくれる。七人という大人数で来てしまったので、お母さん一人では大変なのだろう。お手伝いした方が良いかなと思ったけれど、食事中に立って歩くのもよくないだろうからと大人しく座っていることにする。
「わあ、かぼちゃのスープですね!」
「ええ、最近収穫されたばかりなんですよ。ラウロにアマネさんがお好きだと聞いたのでメニューに加えてみたんです」
ラウロのお母さんが言う通り、白いお皿に盛られた山吹色のスープは私の大好物でもある。スプーンですくうと思っていたよりもサラリとしている。
「口触りが滑らかだ」
「うん。裏ごしがしっかりされてるね」
感心したように言うユリウスは、実はあまりかぼちゃが好きではないのだ。繊維がどうにも苦手らしいのだが、このスープは気に入ったようだった。
次に運ばれてきたのはメイン料理の鹿肉のソテーだ。付け合わせにはドライトマトとオリーブの酢漬け、そしてじゃがいもが添えられており、赤ワインのソースで仕上げられている。
「アマネさんはたくさん食べられないと聞いたので、小さいお肉にしましたけど……」
「はい。ありがとうございます!」
ラウロが前もって言ってくれていたらしい。私としてはかぼちゃのスープで腹七分目くらいになってしまいお肉が全部食べられるか心配していたので大助かりだ。
「猟は十月頃に始まるものだと思っておりました」
「ええ。山の下ではそうですね。この辺りは冬の訪れが早いので、今頃から猟が始まるんですよ」
「ルシャも早い時期に猟をしますよ」
アロイスの問いかけにお母さんが答えると、キリルも話題に加わる。彼の故郷であるルシャはノイマールグントの北東に広がっているとても寒い国だ。
「お腹いっぱいです!」
「おいしかったですね」
モニカと二人で幸せ気分に浸っていると、最後にデザートが運ばれてきた。
「ナッツのタルトです。この地方の伝統的なお菓子なんですよ」
「きゃあ、おいしそう!」
お腹いっぱいと言ったはずのモニカがデザートは別腹と言わんばかりにフォークを手にする、でも私も食べたい! だって切り分けられた断面を見ればナッツとキャラメルがぎっしりなのだ。さくさくのタルト生地に乗った粉砂糖が食べてと言っているような気がしてならない。
結局、完食した私たちは重いお腹を抱えながらお茶をいただく。気が付けば家族連れの客たちはほどんどいなくなっており、ちょうど向かい側に座っていた若い夫夫婦らしき二人連れが会計を済ませるところだった。
「いつもありがとうございます」
ラウロのお母さんが声を掛けると女性が小さく頷く。ヤンクールの貴族なのか目元にヴェールが掛かった帽子を食事中も身につけていて顔がわからなかったが、ラウロのお母さんの口ぶりでは常連客であるようだ。
「あっ、手袋を忘れてますよ」
二人が座っていたテーブルの端に白い手袋が置きっぱなしにしてあるのを見つけて声を掛ける。
「ああ、申し訳ない」
共にいた男性が戻って来て一礼する。その男性は黒いシルクハットを目深にかぶり、黒いマントを身につけていた。
「ありがとう」
入口の方から女性の小さな声が聞こえ、視線を向ければ小さく会釈をして出て行った。
「いい店だな。客入りもいいようだし立地も悪くない」
お茶を片手にユリウスがラウロを見る。
「おいしかったもんね。ラウロのご両親はずっとここで働いているのですか?」
「いや。前は父だけだったが、給仕が辞めて母もここで働くようになった」
せっかくの機会なので、ラウロを質問攻めにしてしまおうと私も話に乗っかる。
「お昼もやってるんでしょうか?」
「もう一人料理人がいた時はやってたが、今はやっていない」
ラウロの話では、以前はヤンクール出身の料理人がもう一人いたが、家の事情でヤンクールに帰ってしまったそうだ。その料理人が住んでいた部屋はバールの2階にあるという。ただし、ラウロのご両親は近所に住んでいるため自宅から通っているそうだ。
「そういえば、食材はこの辺りやヴァノーネの物を使っていたが、料理はヤンクール風だったな」
「ああ。父はその料理人に仕込まれたんだ」
そういえば、以前エドが食事を楽しむのはヤンクールの文化だと言っていた。ルブロイスにはヤンクールの貴族が大勢来るようだし、バールが人気なのも頷ける。
「ラウロは料理人になろうとは思わなかったのですか?」
手先が器用なラウロならば、料理もきっと上手だと思う。
「俺は一度はルブロイスを出てみたかったんだ」
きっぱりと言うラウロはまだ二十二歳だ。広い世界を見てみたいと思っても何の不思議もないと思う。
「いずれはルブロイスに戻るつもりなのですか?」
「さあ。特に決めているわけではない」
そう言うラウロだが、きっとご両親はいずれ戻って来てほしいと思っているのだろうなと心の中で思う。私としては、ラウロにずっとそばにいてほしいと思っているけれど、ラウロやラウロのご家族の意思を無視してまでそうしたいと考えているわけではない。それでもやはり少しの寂しさを感じないではいられなかった。
そんなことを考える私の横に、一人の男性が近付いて来た。
「失礼。少しお話をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
先ほど帰っていった夫婦のうちの一人だ。また何か忘れ物でもしたのだろうか、と私は辺りを見回す。二人が座っていたテーブルは既に片付けられており、何も残っていない。
「私はローマン・ブリ―ゲルと申します。この街でカジノを経営しております」
そう言って男は私に手を差し出す。
握手を求めるその手は、中指と薬指を半ば曲げたような形をしていた。