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令嬢はたくさんの顔を持つ  作者: ぱるしろ
7歳
6/7

オベールの要求

すこしあきました。短いです。かなりおかしい感じになってしまったかもしれません!!

「オベール様、テッサでございます。報告あり王宮配属黒猫より『ディエス・ヴォン・エルリック殿下とイールス・フォン・ジール様が何者かによりさらわれた』とのことです。」


「…?」


朝日が昇る前にテッサに起こされ、王宮に潜入している黒猫からの至急の報告をうける。寝起きと予想外の報告内容に頭が痛くなる。


「どこの手の者かその場ではわからなかったのですか?」


「王宮の黒猫はわからなかったようですが、別の場所で潜入している黒猫からは不穏な動きをしていたと言う報告があるのでおそらくそちらに御二方はいらっしゃるかと」


確かに昨日渡された報告書でいくつかの家が少し前から不穏な動きを見せていると報告があった。ただ私の目的とは関係ないので見逃していたけれどターゲットを奪うとは…


「このワルイ子爵が誘拐犯ですか…御二方を攫った目的はなんでしょうね?それ相応の目的があると思っていいのかしら?」


ワイル子爵家、ワイズ領を2代前の国王に授かり貴族内では新参者の分類に入る、今はワイズ・ディル・ユベルトが治めており、潜入させている黒猫からはかなりの報告が届いた。

ぶっちゃけ正義か悪かでいうと悪なのだ。金遣いが悪く金がつき始めると領民が領主に納める税を上げ、領民を苦しめている。聞けば領地にある町などは4割はスラム化治安は悪くあまり商人や旅人などは寄り付かなくそれもありさらにスラム化がさらに進んでいるのだとか。

国に収めるものはちゃっかり収めていれば王国はお咎めなし、ていうか気づいてすらいないらしい(王宮潜入黒猫報告)。


「オベール様、黒猫からの新着報告がありました。家出したことを旦那様が確認したとのことと、王宮内で御二方が居ないことを把握したようです。」


「そう、報告は随時するようにと今家にいる黒猫に伝えておいてください。」


「失礼します。オベール様はおられますか?」


部屋のノックとともに鎧を着た兵士が入ってくる。返事返す前に入ってくるのでまずは


「いません」


「…国王命令です。城までお願いします。」


軽く流される。


「…あぁ、はいはいいけばいいのでしょいけば」


国王命令を伝えるだけのぱしり、仕事をこなしさえすればあとのことはどうでもいいという考えなのでしょうねこのぱしりさんは、私の返答が王国に忠誠を誓う彼に思うことがあったのか顔を少ししかめる。いろいろ言いたいことはあるけど言っても無駄でしょう。


「テッサ城に行きますよ。」


「承知しました。」


王城まで馬を走らせ、謁見の間へ案内され大きな扉が2人の兵によって開かれる。部屋の奥には豪華な装飾が施された王座へ腰かけるディエス・ヴォン・ゼルリス国王ただ一人が出迎える。


「使用人派遣ギルドマスターオベールただいま参りました。」


「オベール様の付き添い副マスターテッサともうします。」


ディエス王の前まで行くと片膝ついて2人そろって頭を下げる。


「おぉ、おもてをあげらくにしてくれ」


自由にしていいと言われ立ち上がりディエス王を見据える。


「久しぶりだな、オベール殿急な呼び出しで悪かったな」


「国王様の命令を無視できるものはこの国にはいないでしょう?」


「お主本当に七歳か?」


「えぇ、ガキでございますよ?それで呼び出した要件をお願いします。」


ニマニマしているディエス王を軽くにらみながら話しを進めるように催促する。こいつ話すであろう内容を知っているくせにかわいげのないといった感じの顔この国王はする。


「王太子である我が息子ディエス・ヴォン・エルリックが何者かに攫われた。」


「補足で聖騎士長の一息子イールス・フォン・ジール様も攫われたのでしょう?」


補足してやると、やっぱり知ってるんじゃないかといった感じの顔をするディエス王


「えぇ、状況はもうすでに知っておりますよ犯人も、もうすでに判っております。」


「はやいな、してその犯人はどこの者だ?」


「知りたいのですか?ああ、別に脅してくださってもいいですがその脅しには乗りませんよ私?」


ただディエス王でもまだ相手(国王側)が把握していない情報を無償で教える与える気は私にはさらさらない。ぶっちゃけオベールがオベリア家の娘とバレてない時点でこの結構チョロい


「なにが欲しいの?」


私の報酬要求により顔を少ししかめつつも、なにが欲しいのか聞いてくる。


「誘拐犯の持つ領地が欲しいですね。それと爵位なんてものも欲しいです。」


かなりぶっ飛んだ要求をする私にたいして、ディエス王はしばらく考えしばらくの沈黙が謁見の間に訪れる。


「領地・爵位をいただけるのならオベールめはディエス王に絶対の忠誠を誓いましょう。忠誠の証に御二方救出もして見せましょう。あと一つ追加の要求を呑んでくださるならこのディエス王国の繁栄を約束しましょう。」


追い打ちをかけるように、おいしい話を謳うかのようにチラつかす。不敬かと思われる私の行動もディエス王1人だけの場合で許される。これはディエス王国にはびこっていた闇ギルド2つを壊滅させた報酬の幾つかで手に入れたものだ。当時頂いた報酬はギルドと国王の友の証、城下存在するスラム街一部の領地。


「追加要求はなんだ?」


「自由婚の権利でございます。」


「ふむ、先ほど言っていたことはすべてお主なら実現できるというのか?」


「できると私は思っておりますよ。すでにいくつか準備はととのいつつあります。」


「では、まず救出し主犯を捕まえて見せよ、達成した暁には要求された報酬を渡そうではないか…して確認のため聞きたいのだが主犯はだれだ?」


話しが通ったことにより顔がにやつきそうで必死に堪え耐える。普通なら通らない事でも言ってみる見るものだな。この時ばかりはワイズ子爵感謝ですよ。


「ワイズ子爵家です。では、これから私達は救出に向かいますのでここで失礼します。いきますよテッサ」


「はい、オベール様」


今まで私の後ろ一歩半ぐらいの位置で控えていたテッサをつれ謁見の間を後にする。










もうちょい書き方考えないと…アドバイスなど感想受け付けております。読んでいただきありがとうございます。

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