実行
ぱっとでなのでごちゃごちゃしています。ネーミングセンスないのキャラ名自信ないです!!
脱縁談・婚約を掲げオベリア家に帰還した私は、お父様が仕事から帰ってくる前にどうやって回避しようか自室でランタナと共に考えていた。
帰宅は正面門ではなく裏門の裏口からお母様に外出がバレないようコッソリ帰宅しました。門番はキッチリ調ky…売sy…済みなので問題なく出入りが可能になっている。
「お嬢様どうやって回避するというのですか?」
ランタナがお茶と茶菓子を用意しながらこれからの私がおこなおうとしている脱縁談・婚約回避作戦を聞いてくる。よくぞ聞いてくれました!!私の渾身の作戦その名をー
「作戦名私お父様と結婚したいんです!!」
これがアニメの世界なら背景にババーンというような効果文字と爆発音が響いただろう私が胸をそらしドヤ顔を決める。一方ランタナはというとなにいってんのこのお嬢様は?っといったような視線を向けて押し黙る。
「作戦m」
「いえ、繰り返さなくてもよいですよちゃんとランタナの耳はちゃんと聞こえておりましたから!!」
繰り返そうとすると声を被せられ先を言わせてもらえなかった。
「理想ではこんなかんじかしらね…私お父様と結婚したいです!!かわいい娘からの告白を聞いたお父様は娘はまだどこぞの男にはやらんと思いありとあらゆる縁談をことわってくれるのです。」
「ツッコミたいところは結構ありますがそうぽんぽん理想どうりにいきますかね?」
ランタナの目はそううまくいくわけねぇと語っていた。そんな視線をおくる主の対応が雑なランタナにはあとあとお仕置きしてやるわ!!
「まっ失敗したらしたで別の案がありますが私の扱いが酷いので教えてあげません。」
「酷いってそれはお嬢様の日頃のおこないが悪いからでございましょう!!」
「公爵令嬢にツッコミをするまで成長するなんて…普通は不敬罪とかにあたるからきおつけるのよ。」
「私の天使のようだったお嬢様が今ではこんなお姿に…」
2年前記憶が戻った時ランタナから悪寒を感じとった私は食われないよう警戒していた時期があったけれど、私のくりだす数々の寄行によりランタナに芽生えていたお嬢様愛はどこかえ消えていったのか、今では悪寒を感じると思うことが一切なくなった。
「ミリアお嬢様旦那様がおもどりになりました。」
お父様の帰りの知らせを受け今こそ作戦を実行す。エントランスにてお父様をお母様と共にお出迎えする。
「おかえりなさいませあなた」
「おかえりなさいませお父様」
「ただいま、ミリア今日夕食前に話があるから私の書斎にくるように」
さっそく例の話ですね。早速作戦開始です!!
書斎の椅子に腰を掛けたお父様は手始め執事長に合図を送り、それを受けた執事長が大きな木箱を机の上に置く。
「ミリアこれになにが入っていると思うかな?」
お父様勿体ぶらずともよいのですよ。すでに私のほうでは情報がきていたのですから、ええ、縁談ですよね?お父様の事です。ほとんど受け付けるつもりはないけれどどうしても断れないところからの縁談が来たので仕方なく受けるのでしょう?
「えーと、これほどの大きさの箱に入っているものですと…新しい陶器食器とかでしょうか!!」
正直に言ってしまうとかわいげがないと思い、わからないと、とぼけてみる。私の反応にお父様は頬を緩め微笑むと木箱の中身の正解発表
「この箱全部ミリア宛の縁談の申し込みだよ。まったく昨日の今日でよくもまぁこんだけ贈られるとはね。」
「えーと、その中から縁談を受けろということでしょうか?」
正解発表をした瞬間お父様が苦虫を噛みしめたような表情になって溜息をつく、機嫌が悪くなっているのがわかる。もうすこし機嫌が悪くなって例のセリフを言えばきっとどんなことでもはりきって断ってくれるかもしれない。
「いいや、この箱に入っている縁談は別に受ける必要はない、階級が下だから受ける必要がない。というなか断る。」
力強い宣言木箱の中に入っている縁談はすべて断ってくれるらしいでは、ここからが本題
「だが、同じ公爵家・王家とくに王家は最優先で縁談を考えねばならないんだ。なぜ、呼んですらいなかった王家からも縁談が来るのだ。呼んでミリアの可愛さがバレて縁談を申し込まれないようにと呼ばなかったというのに!!」
どうやら、一応縁談が来ないようその辺は配慮してパーティー出席者を決めてくれていたらしい。でも、うわさが異常な速さで広がるとは予想できなかったようだ。そろそろ作戦の例のあれを投下しましょう。
「私、将来はお父様と結婚したいです!!」
言いました言ってやりましたよ。さあ、どうきますかお父様?
少し瞳をうるうるさせ見つめながら答えを待つ。
「うぅうぅうちの娘が可愛すぎる!!あぁ誰にもわたしたくない!!」
お父様は顔を手で覆い隠し上を向いて悶える。見た感じ効果は抜群に思えるこれはいけるか!?期待大です。
「ああ…出したくない…だが…」
ん?小声で聞きずらかったがなんだか不安になるようなワードが…
「王家からの縁談は考えねばならない、まずは妃候補として第一王子との顔合わせを兼ねたパーティーが明日おこなわれる事となっている。」
「はい?明日ですか?」
聞き間違えかな?明日に現代風でいうお見合いなどというものが明日おこなわれるらしい。なぜ、昨日の今日でお見合いの場に行かなければならない状態に?
「いや、このパーティーは結構前から予定されていたものでな、当初の招待された中にミリアは入っていなかったのだが、今日いきなりゼルリス…国王に『聞いたぞ、ギースお前ところのミリア嬢が初の顔出しでありとあらゆる男共のハートを掴みとったと、ぜひオベリアの秘宝を見てみたいものだ、なんならうちのエルリックの妃候補にどうだろう?前に断っていたが王命だ、ミリア嬢の参加させよ』といわれてな招待状を渡されてしまったんだ。」
お父様は前に断っていてくれたことを初めて知ったのとまさかの参加がお・う・め・いいいいいい???嘘でしょ?ずるいぞ国王!!
「えーと…絶対参加でしょうか?ドレスなどは」
「王命なので絶対だ…ドレスは間に合わないだろうから昨日ので出席することになるだろう。」
「わかりました。」
どうあっても回避できそうにないと判断をし、お父様のに一礼をし書斎を退出する。
「はぁ…さて、作戦失敗ですわね」
寝室に戻り溜息をこぼす。
「やはり作戦失敗いたしましたか。」
ランタナが紅茶を淹れながら事の次第を聞いてくる。
「さて、次の作戦の出番かしらね…」
夕食・湯あみを済ませ寝室で次の準備に取り掛かる。
「お嬢様、ご自身で淹れずとも私に言ってくだされば淹れましたのに」
「たまには自分で淹れて飲みたくなるのよ。ランタナもいかが?」
自分で淹れた紅茶を用意していたもう一つのティーカップに注ぎランタナに差し出す。
「作戦失敗したのよ?ヤケ酒ならぬヤケ紅茶付き合いなさいよ無礼講ってやつよ私達の仲じゃない~」
訝しげな視線を向けるランタナに飲むようせかす。あやしいって?いいえあやしくないわよ~別に盛るとかしないわよ?
「なによ~私の淹れる紅茶が飲めないっていうの??そりゃぁランタナからすれば素人かもしれないけれどさぁ」
拗ねるように言いよると。訝しげにしながらも受け取り一口飲む。それをみて私は内心ニヤリと笑う。
「どう?ランタナの評価でどのくらいかしら?」
効果が現れるまでもうすこし時間がかかるので効果が出るまで会話を楽しむ
「う~んB判定ですかね。」
「あら、意外と高評価?」
他愛のない話を初めて5分ランタナが小舟を漕ぎだし始める。
「ふふふ、効いてきたようね?」
「お…嬢さ…ま…なに…か…」
ランタナが盛られたことに気付き寝ないようにと舌噛もうとするところで私の手をランタナの口に入れついでに後ろに回り込み膝カックンからの片腕で拘束する。
「さぁ、お眠りなさいら・ん・た・な」
耳元で優しく囁きランタナを眠りに落とす。
「さてと、起きる前にちゃっちゃと逃亡準備でもしましょうか」
第二の作戦、オベリア公爵家からの逃亡!!私が寝るまで監視をしているランタナを眠らせバレるまでの時間稼ぎ&伝言板。私のベッドに寝かせ手足を縛り喋れないよう布で口を塞ぎ、いまだ貴重な紙(令嬢でも使わせてもらえないほど数に余裕がない普通なら私などが持っていることのない紙これはまだ大量に生産できない自家製ミリアブランドの紙)を使用し
『婚約とか嫌なので逃亡します。 ミリアより』
逃亡するとだけ書いて折り畳みランタナの胸元に挟むランタナはレター袋みたいな役割です。バレたとき多分すぐきずいてくれるでしょう。
オベールセットに着替え、オベリア公爵を出る。門番?正規ルートではなく壁を越えてなのでバレることなく逃亡に成功。目的地は私がマスターを務める使用人派遣ギルド
「お待ちしておりました。オベール様」
ギルドに無事着くと逃亡してくるとわかっていたのかテッサが迎えてくれた。
「しばらくオベールとして過ごすことになりました。いや、もしかしたらこの先ずっとオベールとして過ごすかもしれませんね」
王命を無視しての逃亡、もしかするとオベリア家からの追放というか除名をされるかもしれないからだ。されたらされたで縛りがなくなるため計画が進みやすくなるため別にいいのだけれど…いや、されたほうがむしろいいのかな?可能性の一つはオベリア・フォン・ミリアは王命に逆らい反逆者扱いになり処刑とかかしら?
「まっどちらでもよいですね。」
ギルドマスター部屋にて椅子に腰かけテッサが淹れてくれた紅茶を飲み一休みする。
「オベール様今日調査収集した報告書です。」
「さすが、ほとんどの貴族家に潜入させているだけあって情報量すごいわねぇ」
「黒猫の初の本当の仕事でしたので皆張り切ったのでしょう」
「そういえばそうね。」
渡された報告書を読んでいく。
今回のターゲットはオルデシア・ヴォン・ローズ公爵令嬢様、ローズ様が言っていた息子様は、現近衛兵騎士団団長イ―ルス・フォン・カルドの長男イ―ルス・フォン・ジール8歳。
剣の腕がよく第一王子ディエス・ヴォン・エリックの護衛兼友人らしい。
「結構な大物ですねがターゲット相手ですね。」
「そうでございますね。ちなみに明日イールス・フォン・ジール様もオルデシア・ヴォン・ローズ様もパーティーに出席されるようですよ?」
「あら、私サボりだわ」
非常に残念なことに私は出席しないのでおいしそうなイベントを一回逃してしまいました。
「ああ、妃候補第1位はミリア様で第2位がローズ様です。」
「ふ~ん…!?」
1位とかどうでもいいので聞き流しているとまさか2位にローズ様が入っており驚く、いえ別に悪く言う感じの驚くではなく美人さんだし可愛いので納得できるけれど1位の私が出なければパーティー会場で実質候補1位はローズ様になるわけで、第一王子エリック様との婚約するかしれない確率が上がりもしなってしまえばローズ様×ジール様というローズ様の意片思いから始まる恋のゆくすえが見れなく!!いえ、別に第一王子エリック様×ローズ様の婚約から始まる恋物語でもいいのだど。できればロズ×ジルがいいです。三角関係でもいいかもしれない…
「そういえば招待人数は男性3人、女性16名というのは本当なの?」
「お嬢様とローズ様を抜いて女性14名かと」
?ローズ様抜いて?なぜ抜いて数えたのかしら?疑問が湧き上がる
「ローズ様は黒猫の情報ですと、体調を崩されており明日までに治るか不明だそうです。」
「では、3対14ですか…これでもしジール様に目を付けられた令嬢にローズ様ジール様を奪われてしまうかもしれませんね。」
ローズ様が惚れるのです。きっとルックスも性格もよいのでさぞおモテになられるでしょうね。ぜひローズ様に頑張っていただきたいですね。
「テッサ様ベッドの準備がととのいました。」
マスター(オベールの)執務室にノックをし1人の10代ぐらいの使用人が入室してくる。
「あら、新人さん?」
私はギルドメンバー全員の顔覚えているので、記憶にないので今日入ったばかりの新人だろう
「あの、テッサ様そちらの方は?」
ギルマスの机に着いている私と隣に立って控えるテッサを見て困惑している。見た目が彼女より年下の片目だけ瞳がのぞく仮面をしたあやしい私が座っていれば誰でもこんな反応をするでしょうね。私は別にそんな態度を取られても気にしないのだけれど横にいる方は気にするようで
「アンナさんそのなってない態度はなんですか?こちらの方こそこのギルドを立ち上げた方であり私達のマスターですよ!!」
声のトーンがすごく下がってなにやら圧のようなものが振ってきているような気がする。チラッと横にいるテッサを見たけれど笑顔なのに目が笑っていなかった。恐ろしいそしてアンナさんという子は顔を青を通り過ぎ真っ白にしガクガクしている。
「やめなさい、テッサ」
「すみません、起きている者が今日入った新人のアンナにオベール様のお休みになられる部屋を用意させて置いたのですが。オベール様のことをお伝えすることをわすれておりました。アンナこの方がギルマスのオベール様です。失礼のないように…アンナさん自己紹介なさい」
「はっはい、今日入らせていただきました。アンナと言いますよろしくおねがいします。」
緊張しているのか自己紹介にで声が跳ね上がったりしている。
「ギルマスのオベールです。私の寝室の用意をありがとうテッサの指導は厳しいかもしれませんが一人前の使用人になれるよう頑張ってください」
あきらかに年下子供に上から言われエールされて不快かもしれないけれど、こういう事も一応ギルマスの役目
「ありがとうございます。」
「アンナさん今日はもう遅いので下がって休みなさい」
「はい」
アンナさんは一礼すると部屋を退出していった。
「明日新人の皆にオベール様を紹介したいので時間をいただけないでしょうか?」
「別にいいですよ。では、そろそろ私達もお休みしましょうか」
「そういたしましょう」
ランタナのくだり必要だったかな…