ユキの過去
ユキは、この世界に来る前に酷いイジメにあっていた。
しかし、ユキはそのイジメを耐えられていた。
ホノカちゃんと言う唯一無二の親友がいたからだ。
普通に学校から帰ろうとしたある日、私の靴が無くなっていた。
いじめている集団の誰かが隠したのだ。
私と一緒に帰ろうとしていたホノカちゃんにその事を伝える。
「私の靴が隠されてるの。いつ見つかるか分からないから先に帰ってもいいよ」
「先に帰るわけないでしょ。靴とのかくれんぼなら任せて、私こう見えても見つけるの得意だから」
と言って、見つかるまで一緒に探してくれた。
またある日は、私のお弁当がゴミ箱に捨てられた。
お弁当が食べられなくて泣いている私。
「一緒に食べようよ」
「私のお弁当捨てられたから食べられないよ」
「それなら、私のお弁当を分けてあげる。2人で食べれば美味しさも2倍でしょ?」
お弁当が無い私に、お弁当を分けてくれた。
ホノカちゃんと一緒に居たからイジメにも耐えられた。
親に相談しても
「そんなのは頑張ってどうにかしなさい!」
教師に相談しても
「いじめられる人間にも問題がある」
ホノカちゃんの存在が、私を自殺から守っていた。
ホノカちゃんがいなければ、私は自殺していたと思う。
頑張って耐えてる人間にさらに頑張れと言うのは、精神的に追い込む原因にもなる。
助けてくれる大人はいなかった。
ホノカちゃんと2人で耐えていた。
そんなある日、事件が起こった。
今までは、直接何かをされる事は無かったが、ついに暴行してきた。
それも私にではなく、ホノカちゃんにしたのだ。
私は怒りで我を忘れてしまった。
次に気がついた時は、地面に広がる鮮血と泣きながら私を抱きしめるホノカちゃんがいた。
「面白くない話だったニャ。ユキが思い出したのはここまでなんだニャ」
僕はあまりにも酷い過去に言葉を失ってしまった。
「この後どうなったのか、ホノカちゃんとはどうなったのかは今後わかると思うニャ。ユキはその結果が良くても悪くても自分の歴史として受け入れるニャ」
ユキは強い人間だと思う。
イジメに耐えて、酷い過去にも立ち向かって。
「ユキ、今までよく頑張ったね。これからは1人で頑張らなくてもいいから、辛い事はみんなで分けよう。嬉しい事もみんなで分けよう。これで嬉しい事はもっと嬉しく、辛い事は少し楽になるから」
「マスターもホノカちゃんと同じような事を言うんだニャ」
「嫌だったかな?」
僕がそう言うと、ユキは微笑んでくれた。
「嫌じゃないニャ、リーダーがマスターで幸せだニャー」
「僕もみんなに頼られるリーダーになるからね、ユキも僕のことを頼ってくれ」
かっこよく決まった。
少しドヤ顔の僕にユキの辛辣な一言。
「マスター、頼りないにゃ」
そんなぁ......
ショックを受けた僕に、ユキは笑顔で
「でも、マスターの事は信じてるニャ」
「さてと、こっちの探索はここで最後かな」
「そうだニャー、もう何も無さそうだニャ」
廃墟の中でいくつかの部屋を探索したが、何も無い。
仕掛けがあるわけでもなく、本当にただの廃墟だった。
こうなったら、もう片方の収穫に期待するしかない。
「あっちはどうなってるのかな?」
通信手段が無いため、もう片方と連絡を取ることはできない。
「みんな無事かニャー 」
「僕達の担当範囲は終わったし、集合場所に戻ろうか」
これ以上何も無さそうなので、集合場所に戻る。
カチ!
「なんだ?」
「危ないニャ!!」
ユキが僕に飛びついてきて、2人で転んでしまった。
僕が立っていた場所を見ると、ナイフが刺さっていた。
それも、僕を確実に仕留めるためかのように、ちょうど首あたりを狙ったように落ちていた。
「この部屋、何か隠してるな」
お待たせ致しました。まっさんです。
今回は少し短めです。
もう少し長く書きたいのですがネタが......
なんでもありません。ネタはまだ尽きてませんよ?
本当に尽きてませんよ?
本当の本当に......
異世界難しいですね。自分が経験できないから尚更難しいです。
めちゃくちゃ話は変わりますが、先日就職の最終面接でした。
あれ、めっちゃ緊張しますね。
面接室から出た時、膝が手汗でびちょびちょでしたよ。
美女がびちょびちょ...
そんなわけで、今回の内容です。
今までは謎だったユキの過去のお話です。
イジメだめ絶対!!
頑張ってる人に、頑張れと言うのもダメ絶対!
ユキは良い友達がいて良かった。
ホノカちゃん、初登場で天使すぎるよ。
今回もお楽しみ頂けましたでしょうか?
お読み頂いた皆さま本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。




