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勝手な行動

 目を覚ますと、部屋だった。

 丁寧に布団までかけてもらって。

「いろいろやってしまった気がするな」

 みっともなく泣いてしまい、後悔する。

「それでも頑張らないと」

 そう言えば、皆の姿が見当たらない。

「散歩にでも行ったのかな?」

 辺りを見渡すと、机の上に手紙が置いてある。

 おもむろにその手紙を取り、中を開いてみた。

 まだ頭が回っていなかったが、中を見た瞬間、すぐに目が覚めた。



「リンナさん、こんな勝手なことしても良いのでしょうか?」

 リンナとサリナとユキ、3人で歩いている途中にサリナがリンナに問いかける。

「だって、あいつの努力を無駄にしたくないわ」

 かと言って、独断の勝手な行動に少し気が引けた。

「ユキもさすがに勝手な行動は危ないと思うニャー」

 しかし、出てしまったものは仕方がない。

 ここまで来たら、やるしかなかった。

「みんな、行くわよ」

 リンナは、廃坑の広場へと入って行った。



 アホの優人へ

 勝手な判断でごめんなさい。

 でも、あなたの私に対しての努力のお礼がしたいと思ったの。

 だから、あなたのためにモンスターを3人で倒してくるわ。

 目が覚めた頃には、少しでも記憶が戻ってるかもしれないわね。

 リンナより


「アホはどっちなんだよ!!」

 勝手に飛び出して、怪我でもしたらどうするんだよ。

 焦る思いで、廃坑に飛び込む。

 道なんて覚えていない。

 中で迷いまくったけど、そんな事よりも3人が心配で走り回った。

 ようやく広場の入口にたどり着いた。

 3人の無事を祈るばかりである。

 しかし、僕のその思いが届くことはなかった。



 中に入ると、血だらけになり倒れているリンナが目に入った。

「リンナ......」

 僕はリンナに駆け寄った。

「リンナ......大丈夫か?」

「ごめんなさい......」

「リンナ、リンナ!!」

 リンナはそっと目を閉じた。

 僕の中で決定的な何かが切れた。

 そこからの記憶は無い。

 ただ、死んだモンスターだけが僕の目の前にいた。

 そこで僕の意識は失われた。



「あなたは、いつもそんなことばかり!」

「そんなことって何だよ!!」

 いつも仲が良かった2人が珍しく喧嘩している。

「言い訳ばかりで、私のことなんて考えてくれてないじゃない!!」

「考えてるだろ!!いつ言い訳したか言ってみろよ!!」

「もう限界です!別れましょ」

「あぁ、良いだろう。さっさと出て行けよ!!」

 母はさっさと用意して、家から飛び出した。

「はっ!クソッタレ!!」

 僕は上から見ているが、家に残されたのは幼い僕と父の2人。

「なんだよ優人、文句でもあんのかよ!」

 バチン!!

 側で見ていた僕に、理不尽なビンタをする。

 幼い僕は泣いていた。

「お前もさっさと出て行けよ!」

 完全に冷静さを失っている父。

「どっか行けって言ってんだよ!!」

ドスッ!!

 今度は鳩尾に拳が飛んでくる。

 前回までの幸せな家庭が嘘のようだった。

 人間は大切なものを失うと豹変してしまう。

 父親もそんな普通の人間だったのだ。

 幼い僕は泣いて、部屋に戻った。

「あんなに幸せだったのに......」

 リビングには寂しそうな父の泣き声が聞こえる。

 ここで、僕は再び意識を失った。



 次に目を覚ました時、どこかの部屋に寝ていた。

「ここは、どこだ?」

「おはようございますマスター」

「サリナ......」

 徐々に思い出してくる。

「リンナ!リンナは!?」

「隣の部屋で眠っています」

「無事なんだよな?」

「はい。外傷は多いですが、命は問題ありません」

 良かった、本当に良かった。

「マスター、申し訳ございません......」

 それは、勝手な行動に対する謝罪だろう。

「ほんとにどれだけ心配したか」

「本当に申し訳ございません......」

「でも、無事で良かったよ。大切な友人を失うところだった」

「私はマスターの従者です、このような勝手な行動は許されません......」

「従者?何言ってんの?サリナは大切な友達だ」

「マスター......」

 サリナの目から光るものが流れた。

 僕はそっとその頭を撫でて。

「さて、いつまでも寝ていられないな。リンナのところに案内してくれ」



 隣の部屋でリンナは寝かされていた。

 リンナは僕が部屋に入ると、目を伏せた。

「ごめんなさい......」

「本当に、どれだけ心配したと思ってるんだ」

「......」

「お前達が死んだら、旅をする意味が無くなるだろ」

「ほんとにごめんなさい......」

「リンナ、お前は一生僕の隣にいろ」

「えっ!?」

 リンナが驚き目を見開く。

「お前の全てを僕に捧げろ。リンナの全ては僕のものだ、絶対に守るから」

「そんなこと言われたら、捧げる前に奪われちゃうじゃない......」

 最後のリンナの言葉は聞こえなかった

おはようございます。

最近、電車の中でオバサンに足を踏まれまくるまっさんです。

てか、ハイヒールで指を踏むのは勘弁してくだいよ。

あれで足の爪割れましたからね。

そんな痛い日々で辛くなってきました。


はい、そんなこんなで内容について少しお話しましょう。

今回の内容ですが、優人くんかっこよすぎないですかね?

あんなこと言われたら、全てを捧げるしか無いですよ。

もう少しへっぽこマスターにする予定だったのに、完全にイケメンになってる。

でも、あんな感じで壁ドンされたら、落ちますね(崖から)

崖って言っても、恋の崖ですよ。

いえ、なんでもありません。

やばい、恥ずかしくなってきた。

恥ずかしいので、さっさとしめます。


いつもお読み頂いてありがとうございます。

今回もお楽しみください。

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