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威厳って?

「どうしてこんなことに」

 僕は現在、ロープで巻かれて馬車に吊るされております。

 どこで間違えたのだろうか。

 とりあえず0.1%も無い助けてくれる可能性にかけてみよう。

「サリナさん、このロープ解いてくれませんかね?」

 サリナは満面の笑みで答えてくれた。

「もちろん嫌でございますマスター」

 こうなったら、さらに可能性は低いがリンナに頼んでみよう。

「あの、リンナさんこのロープ解いてくれませんか?」

 リンナはゴミ虫を見るような目でこちらを見てきた。

「はぁ?嫌に決まってるでしょ。縛られて悦ぶクソマゾ野郎が」

 あれ?リーダーは僕のはずなのに、一番立場が下の気がする。

 こうなったらユキにって、ユキ寝てるし。

 ユキは暇しすぎて、夢の中である。

 とりあえずこうなった理由を言っておこう。



 休憩のために馬車が止まった瞬間、僕は全力で逃げました。

 しかし、僕の脚力でサリナから逃げられるわけもなく、一瞬で捕まった僕は荷物を括っていたロープで縛られて現在に至る。

「リンナ様、食事にしますか」

「珍しく良いこと言うわね、そうしましょうか」

 あ、あれ〜?僕はどうすればいいの?

「あの〜、サリナさん僕のご飯は?」

「あら、忘れていました。マスターにはこれをあげます」

 そう言って、縛られた僕の下に置かれたのは

「サリナさん、何これ?」

「骨です」

「えっ、あの?」

「豚の骨です」

 僕の下に置かれたのは、豚の骨でした。

「仕方ありませんねマスター、私の足を舐めなさい。そしたら一切れの肉をあげましょう」

 えっ、舐めていいの?何それご褒美...なんて屈辱なんだ!

「マスター、今ご褒美って」

「心を読まないでー!」

「あんた、足舐めたかったの?キモイ」

「じ、冗談だよ...」

「マスター、心の声を冗談とは少し厳しいかと」

 やばい、もう帰りたい。



 何とかご飯を頂けた僕は、街に向けて出発しようと提案した。

「しかしマスター、夜の道はモンスターの巣窟になっています。あまりオススメは出来ないかと」

 うん、今日は寝よう。

「じゃあ、出発は明日の朝一だ。朝には強い方だから、みんな起こしてあげるよ」

「変なことするんじゃ無いでしょうね」

 リンナは何故か胸を隠す。

「そんな事しないから、安心して寝ていいよ」

 みんなそれぞれに返事をして寝る。

 今日は縛られて疲れたし、僕も寝るか。

 ゆっくりと眠りにつく。

 明日はもっと進まないと、なかなか街にたどり着かないな。



「本当に申し訳ありません」

 とても綺麗な土下座でした。

「あんたを信用した私が馬鹿だった」

「マスターは、時間も守れないのですか?」

「ふぁ〜、ゆっくり寝れたニャー」

 まあ、何が起きたかと言いますと、太陽が真上に来るぐらいまでに寝坊してしまいました。

「本当にすいません」

「マスター、もう良いですから早く準備してください」

 はい、すいません。

 だんだんと、僕のマスターとしての威厳が無くなってきました。



「あの〜、皆様本当に申し訳ありません」

 馬車の中はとても険悪なムードだった。

「何を謝っているのですかマスター?」

「あの、今朝の事を...」

「何かありましたか?」

「いえ、すいません」

 やばい、サリナが怖すぎる。

「例えマスターが時間も守れないド変態でも、サリナは気にしませんよ」

 本当に許してください。僕の心はもうズタボロです。

「なんて、そんなに怒ってませんよマスター。それに、マスターをからかうと可愛くて、つい意地悪しちゃいます」

「怒ってないにしても、心を読むのは良くないと思うよ」

「はて、何の事でしょうか?」

 何だかんだで、サリナも可愛らしい所あるんだな。

 好きな異性には意地悪したくなるって感じかな。

「マスター、私を可愛いなんて、褒めても何も出ませんよ♡」

「だから、心を読まないでよ」

 そんなやり取りをしていると、今度はリンナが絡んできた。

「何鼻の下伸ばしてんのよ!私に可愛いって言いながらもう浮気なの?」

 そう言われ、ほっぺたを抓られる。

「いふぁい、そんなふぉと言ったって」

 抓られながらは、上手いこと話せないな。

「お聞きになっておりましたかリンナさん、マスターの心は私に向いているのですよ」

「はぁ?アンタみたいな痴女にコイツが振り向く...ギャー!」

 いきなりリンナに電撃が飛んでくる。

「失礼しました、つい魔法が出てしまって」

 やばいよ、この空気は。

「まあまあ、二人とも可愛いんだしそのぐらいにして」

「失礼致しましたマスター。マスターは私の事しか興味ありませんからね、心配する必要ありませんよね」

 それにすぐさまにリンナが反応する。

「あんた聞いてた?二人ともって言ったのよ」

 また二人の言い争いがヒートアップする。

 その時、馬車が大きく揺れて、寝ていたユキのおでこにキスをする形となってしまった。

 ある意味、最悪だ。

「マスター、今ユキ様にキスを」

「あんた、まさかロリコンだったとは」

「いや、今のは不可抗力で」

 そんな言葉が聞き入れられるわけもなく。

「そこに座りなさい!」

「そこに正座しなさいマスター!」

 結局こうなるのか。もう、帰りたい。

皆様、こんばんは。

夜はゆっくりとお風呂に入りたいまっさんです。

最近寒くないですか?寒いですよね?うん、寒いよ!

寒すぎてミスタッチがいつもの数倍になってしまってます。

特に朝と晩が寒い。

知り合いに、寒いと言うから寒いんだよ。と言われたため、暖かいな〜と言いながら半袖半ズボンで朝の散歩に行きました。

ほんとあの知り合いだけは許さない!


それでは、今回の内容を

今回ものんびりですね。

そして、マスターが新しい性癖に目覚める!?

詳しいことは本編で楽しんでいただけたと思います。

それにしても、本当に二人は仲悪いな〜。とか思いつつやっぱり、変な所で気が合うのがサリナとリンナです。

この二人とマスターとのやり取りは書いていて楽しいです。ユキが好きな人には申し訳ありません。

もう少し出番を増やしていきます。

しばらくしたら、ユキの過去にも触れようと思ってますのでお楽しみにしていて下さい。


いつも読んで下さっている皆様、この回だけでも読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。

ご意見等はすぐさま反映させて頂きたいと思いますので、皆様からのご意見、ご感想等もお待ちしております。

それでは、今回も楽しんでいってください。

知り合いのおかげで、喉が痛いよ...

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