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寝起き

「あれ?何この状況?」

 僕は何が起こったのか分からなかった。

 とりあえず今の状況を説明します。

 僕は宿に戻って布団に入り眠ってしまった。

 そして、目が覚めると僕の左腕に抱きつくようにリンナが寝ていた。

 しかもリンナの服がはだけている。

「僕、何もしてないよな...」

「マスター、やっとお目覚めですか?」

「はっ!」

 サリナが枕元に正座している。

 正直、嫌な予感しかしない。

「あ、あの、サリナさん...」

「マスター、とりあえずそこに正座(ニッコリ)

 僕は何があったのかも分からないまま、布団を出て正座した。

 笑顔で怒るほど怖いものはないな。


「マスター、仲良くなる事は素晴らしいですが...」

 目覚めてから数十分、サリナの機嫌は良くならない。

 でも、僕がやってしまっていたので何とも言えない。

 ガサゴソ

 布団から物音がする。

 こいつ起きてるだろ。

「聞いてますかマスター!」

「は、はい。すいません」

 プッ!クスクス

 こいつ絶対に起きてるよ。そして、楽しんでるよ。

「全員が同じ部屋なので、そのようなふしだらな行動はですね...」

 もう、ほんとに許してください。

 バサッ!

「ふぁ〜、よく寝たわ」

 リンナやっと起きたか。

 てか、もっと前に起きてただろ。

「あれ?二人ともどうしたの?」

「リンナさん、おはようございます。マスターがふしだらなので少しお説教してました」

 それを聞くと、リンナは笑いを堪えていた。

「そ、そっか。それは大変だね(クスクス)」

 僕は思った。

 リンナは責め側の人間だ。

「分かりましたかマスター!本日はこれぐらいにしておきますが、これ以降、私以外とこのような状況にならないように!」

 えっ、今私以外って?

 やめておこう。これ以上話をややこしくしたくない。

 やっとの事で終了したサリナのお説教。

 サリナは少し席を外した。

「絶対起きてただろ?」

「えー?何のことかなマスタ〜?」

 酷い、みんな酷いよ。

 てか、結局僕はマスターって呼ばれるんだ。

「まあまあ、そんなに怒らないでよ」

 チュッ

 おでこにキスされた。

 そこにタイミング良く?悪く?サリナが帰ってきた。

「マ、マスター!そこに正座しなさい!!」

 ひえ〜、今日は厄日だ〜!

 更に長いサリナのお説教が始まった。

 一方ユキは、こんな状況でも寝ていた。


「まったく、昨日は情けない姿を見せたわね」

 宿を出る準備をしていると、唐突にリンナが話しかけてきた。

「別に情けないなんて思わないよ。リンナは辛くても一生懸命に生きようとしていた。もし、僕が同じ環境ならそこまで立派に生きられなかったよ」

 素直に思う。

 全ての不幸を集めたような状況、それでも一生懸命なリンナは僕が見習うべき場所だ。

「べ、別にあんな環境に負けたくなかっただけだし!あんたに褒められても嬉しくなんて!」

 あ、あれ?

 朝と比べて性格が全く違うぞ?

「ただ、私を褒めたことを褒めてあげるわ」

 もしかしてリンナって朝に弱いタイプかな?

 まあいいや、とりあえず準備しないと。

 急いで準備を進めて宿を後にした。


「それでサリナ、次はどこにモンスターがいるの?」

「次は、ノーブスの街の近くの洞窟でモンスターを発見したとの情報があったので、そこに向かいましょう」

 どこだそこ?

「ノーブスはここから馬車で二日ほどの所ですね。音楽の街と呼ばれています」

 だから心を読むなって。

「じゃあ、馬車をまた借りなきゃな。ってその前に買い出ししておこうか」

 そろそろ携帯食料も無くなる、二日かかるなら何が食料は必要だ。

 そこで、問題が発生した。

「もしかして、サリナからコスモを取り出さないといけない?」

「そうですねマスター、何か買うならコスモが必要ですよ」

 と言って、胸を差し出してくる。

 仕方ない、諦めて取り出すか。

 ぷにっ

「あぁん♡マスター///そこはトップです♡」

 何だかヤバイ場所を触ってしまった。

「マスターは、テクニシャンですね///」

 サリナのおかげで、僕はテンションダウンだよ〜。

 そんなわけでお金を取り出しました。

「二日ぐらいだけど、四日ぐらいの量は買っておこうか」

 何かあった時のために、余分に用意しておこうと思う。

「そうですねマスター。道中モンスターに足止めをされる可能性もありますからね」


「ちょっと買いすぎた気がする」

 僕の両手には多すぎるほどの食料と飲料がある。

 主にユキのおやつになるようだが。

「まあまあ、気にしないニャー」

 買った本人は手ぶらで、実に幸せそうに歩いている。

「そんな事よりも、馬車を借りなくてもいいの?」

「あっ、そうだった。さすがリンナ良く気がつくね」

「ふぇっ?そ、そんなの当然なんだし。褒めたって何にもしてあげないんだからね」

 リンナに言われ、僕達は馬車を借りに向かう。

お待たせ致しました皆様。そして僕は旅をすることになる更新です。

そして今回の進行はまっさんでお送りいたします。

今回はですね、前回のその後です。

実はツンデレキャラに悩みまくったのは秘密です。

何故だろう、私が書くとツンデレからデレデレになってしまう。

でもこの段階でデレデレは早いしなと、悩んだ結果が今回の内容になってます。

悩んだ理由ですが、ツンデレなんていねーよ!

って事でサンプルが無さすぎた。

そんなわけで私が悩みに悩んだツンデレを楽しんでいってください。

そして、いつも読んで下さっている皆様、この回だけでも読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。

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