No.9 怖い……ハゲ
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と言う妄想を眞那と実沙綺と一緒にしていた。
何故こんなことになったかと言うと、眞那が突然、
「泰世を殺したらどうなるんだぁろぉなぁ?」
などと呟いたのがコトの発端だ。
で、何故か俺まで妄想に付き合わされて、まぁあんな感じになってしまった。
姉は……まぁイギリスに行っているのは当たっているのだが……、話した記憶が全く無い。
眞那曰く、
「勘よ、勘。」
だそうだ。
女の勘って本当に当たるんだな。
さてさて、俺が死ぬと言う嫌な妄想を終えた俺達は、何故か模擬店の外で待っていた円と合流して、昼飯を買い込み、立ち入り禁止の南館5階に続く階段前に来た。
何故立ち入り禁止なのかは知らないんだが、噂によると……ここで自殺した生徒の幽霊が出るらしい。
何人も見たらしいから本当だろう。
教師も誰かは忘れたが、見たらしいしな、信憑性も高い。
で、何故来たかなのだが、……眞那が行きたいと駄々をこねたので、仕方なく来たわけ何だが……
寒い!! 寒すぎる!
まだ昼間だぞ!?
それなのにこの寒さ、まるで冬の暖かい時みたいじゃないか!!
それプラス、いつでも幽霊さん出てください、と言わんばかりの薄暗さとひんやりさなど雰囲気が物凄く出ているんだが!?
まぁ冷静に考えてみろ。
幽霊なんて居ないんだ。
「おーい、泰世どうしたのぉ?」
「本多君?」
「どうかしましたか?」
おっと、失礼。
どうやらボーッとしていたみたいだ。
階段の上を見ると3人並んで結構登っていた。
時々パンティがちらほら見えるのだが、言うと殺されるので黙っておこう。
「だいぃぃやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
鬼の表情をした眞那が階段から飛び降り、スカートが風の影響で、フワリと捲れて白色のパンティが丸見えになる。
のも束の間だった。
眞那の上靴の底が目の前まで来て、そのまま顔面に直撃し後頭部から床に激突した。
―――ってぇ!! いきなり何するんだよ!?
「あんたがぁエロイコト考えるからよ!」
まだ乗り続けている眞那を押し退けて立ち上がり、階段を登り始める。
頭、特に後頭部が恐ろしく痛い。
どうしたものか……。
「アハハ、大丈夫?」
耳元で誰かが囁いた。
あぁ何ともない。
ん? 今の声誰だ?
眞那はあんな声じゃないし、実沙綺も円も上の方だし……。
まさか…?
「アハハ、そのまさかだよ。」
また耳元で誰かが囁く。
いや、誰かじゃない。
確実に幽霊だ!
寒すぎですねぇ。毎日布団から出るの嫌ですよ。泣きたい。・゜・(ノД`)・゜・。