No.6 夏の文化祭前のハゲ
関係ないですが、リアの桃内士郎(?)氏がリレー小説を書くらしいです。詳細は上記の先生の作品を見てください。
そろそろこの学校のコトでも紹介するかな。
県立雅山間高等学校
県内トップの学力を誇っている。
生徒総数は約1000人
野球部は甲子園大会常連校で全国制覇もしたこともある。
学校行事は四季の文化祭、修学旅行、クリスマスパーティ、卒業旅行等々。
俺は帰宅部だ。
つーか、威裟矛以外俺の周りの奴みんな帰宅部なんだけどな。
さて、どうしてこんなことを言っているかと言うと、だな。
あと1週間で夏の文化祭があるんだ。
それの前置きみたいなのをしてたって訳。
さぁてと、そろそろ会議だな。
12分に寝たから起きるかな。
―――教室―――
教卓に双子の姉、学級委員長の杉里眞那と双子の妹、副委員長の杉里実沙綺がきれいに並んでいる。
「はぁい、という訳で模擬店は執事喫茶に決まりましたぁ。拍手〜〜。」
パチパチ……
拍手をしたのは女子の中の数名だけだ。
ちょっと待て。
まだ多数決すらしてないぞ。
その前にまだ会議始まって1分と経っていないぞ。
「気にしないで。眞那姉のコトでしょ?」
あ、そうだなぁ、眞那姉のコトだもんなぁ……って、おい!
危うく流してしまうところじゃないか!
ヤバい、ヤバい。
いつもの調子で行かれると確実に執事喫茶になっちまう。
なんとしても阻止しねぇと……。
「しつもーん。」
お、志流真が手を挙げた。
がんばれ〜〜。
「メイド喫―――。」
「死んでください。」
「志流真ぁ、1回地獄行くぅ?」
………瞬殺かよ!
もっとがんばれよな!
しかし、相変わらずあの双子は強いな。
悔しいけど、阻止は無理だな。
「はぁい、泰世と裕大と志流真執事けってぇ〜。」
……強制かい!
「眞那姉なので。」
そうだな、眞那姉だからな、仕方無いか。
もはや対応が面倒くさい。
「はぁい、女の子は料理係ねぇ。あと材料調達も女の子ねぇ。」
んーかなり進行が早いな。
さぁて、俺は執事らしいが具体的に何をすればいいのかな?
「女性客に快楽と癒しを与えなさい。」
え…………?
快楽与えていいの?
「一種の比喩と思って下さい。」
あぁ、比喩かぁ。
納得納得…………するかボケ!
てかその前に担任は何をしてるんだよ!?
「中山センセ? あぁほらソコで生徒の成長を見てるじゃん!」
「呼んだ?」
そこには椅子に座って、眠たそうに……いや、寝起きの顔で見ていた。
確実に寝てたな。
担任がこんなんだから双子が実権を握っちゃうんだよな。
「何か言いましたか?」
笑顔で言う。
……笑顔が怖いなんて初めての経験何ですが……。
「センセーあとは後日で良い!?」
「……え? あ、はい。」
完璧に寝ていた中山先生は少し驚いた顔をした。
「はぁい、かいさぁん!」
眞那の声と共に一斉に教室を駆け抜ける人影が1つ。
……中山先生である。
何でか知らねぇがいつも誰よりも早く教室を出る。
戸締まりが嫌なのか?
そんな子どもみたいな理由な訳無いか。
「いえ、そうらしいですよ。何でも1人が嫌みたいですね。」
……そうなのか。
意外と子どもなんだな。
「さっさと帰って下さい。帰る時間が遅くなりますので。」
はいはい。
分かりましたよ。
それじゃあ皆さんまた次話で会いましょう!
……我ながら変な終わりかただ。
寒いですね。朝死にそうですね。なんだか毎回寒いって言ってるような……。インフルエンザシーズン、受験前だからひかないように、ガンバラナイト。