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ツルッぱげ!  作者:
4/14

No.4 ハゲハゲハゲ

短めですね'`ィ(´∀`∩

「とりあえず、蝙蝠を落ち着かせろ。」


「無理だよ。だって、言うこと聞くのこの子達だけだもん。それに……。」


少し暗い表情をした。


そういや、こんな顔初めて見るな。


「可哀想だよ。」



予想外の返事だった。


また絶句した。


そこまで考えていたなんて思ってもいなかった。


「優しいんだな。」


「だって、元々は野生なんだし、野生動物は野生に居なきゃダメなんだよ。」


変に説得力があり、俺は心を打たれた。


感心、というよりは尊敬に近い気持ちが芽生えた。


「他の動物たちもそうなんだって。」


…………なんてコトをするんだ。


ここの管理人は、鬼なのか?


「じゃあ、そいつらに他の蝙蝠に逃げろ、って伝えてくれ無いか?」


「うん!」


円にいつもの明るい笑顔が戻った。


「ΛΦΨΟΗβλМЙБ」


聴いたことの無い言葉を口にする円。


すると蝙蝠たちが、空高く飛び上がって行った。


徐々にだが、蝙蝠が逃げ始めた。


バン!



突如の銃声、少数武装した大人。


空から真っ逆さまに落ちてくる蝙蝠。


子どもの泣き叫ぶ声。


その場は騒然となった。


「――テメェ!」




無意識の内に大人に殴りかかっていた。


「止めなさい!」


他の大人が止めにかかるが、そんなの関係ない。


俺は手を押さえられても、躰を掴まれても、殴り続けた。


俺は突き飛ばされた。


携帯を取り出して爺に連絡を取った。


「爺、H.O.T.A.を出せ。」


「分かりました。」


爺の対応はいつも通り早かった。






連絡を取って5分、黒服の頭がツルツルなおっさんたちが、爺を先頭に武装して、やって来た。


このおっさんたちが


H.O.T.A.


正式名は


ハゲたオッサンたちの集まり


俺が作った本多家の特殊部隊だ。


「アイツらを殲滅せよ。」


無数の銃声が響き渡る。


…………もちろん麻酔銃だ。


人殺しだけは絶対嫌だからな。


大人たちはぶっ倒れた。



「蝙蝠はどう致しましょうか?」


煙が上がっている銃口をかっこよく吹いて言った。


逃がせばいい。


「そうですね。」


爺は笑顔になった。


そうそう、爺は動物が大好きだったんだ。


優しそうなハゲ。


それが爺の容姿だ。





蝙蝠たちが逃げ、平和を取り戻した動物園の午後。


俺たちは威裟矛・瑠羽那と合流した。


「大変だったねぇ。」


「だぁ〜ふへぇ〜。」


「瑠羽那ぁ、欠伸も可愛いぞっ!」


………、見事な世界の作り方だ。


見習いたいものだな。


それはまぁいいとして、デートは順調に進んでいた。

マジで寒いですねぇ(本日2回目)。学校で凍えながらコ○ク○の曲聞きいてます。後書きメンドーなんで終わります。

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