No.4 ハゲハゲハゲ
短めですね'`ィ(´∀`∩
「とりあえず、蝙蝠を落ち着かせろ。」
「無理だよ。だって、言うこと聞くのこの子達だけだもん。それに……。」
少し暗い表情をした。
そういや、こんな顔初めて見るな。
「可哀想だよ。」
予想外の返事だった。
また絶句した。
そこまで考えていたなんて思ってもいなかった。
「優しいんだな。」
「だって、元々は野生なんだし、野生動物は野生に居なきゃダメなんだよ。」
変に説得力があり、俺は心を打たれた。
感心、というよりは尊敬に近い気持ちが芽生えた。
「他の動物たちもそうなんだって。」
…………なんてコトをするんだ。
ここの管理人は、鬼なのか?
「じゃあ、そいつらに他の蝙蝠に逃げろ、って伝えてくれ無いか?」
「うん!」
円にいつもの明るい笑顔が戻った。
「ΛΦΨΟΗβλМЙБ」
聴いたことの無い言葉を口にする円。
すると蝙蝠たちが、空高く飛び上がって行った。
徐々にだが、蝙蝠が逃げ始めた。
バン!
突如の銃声、少数武装した大人。
空から真っ逆さまに落ちてくる蝙蝠。
子どもの泣き叫ぶ声。
その場は騒然となった。
「――テメェ!」
無意識の内に大人に殴りかかっていた。
「止めなさい!」
他の大人が止めにかかるが、そんなの関係ない。
俺は手を押さえられても、躰を掴まれても、殴り続けた。
俺は突き飛ばされた。
携帯を取り出して爺に連絡を取った。
「爺、H.O.T.A.を出せ。」
「分かりました。」
爺の対応はいつも通り早かった。
連絡を取って5分、黒服の頭がツルツルなおっさんたちが、爺を先頭に武装して、やって来た。
このおっさんたちが
H.O.T.A.
正式名は
ハゲたオッサンたちの集まり
俺が作った本多家の特殊部隊だ。
「アイツらを殲滅せよ。」
無数の銃声が響き渡る。
…………もちろん麻酔銃だ。
人殺しだけは絶対嫌だからな。
大人たちはぶっ倒れた。
「蝙蝠はどう致しましょうか?」
煙が上がっている銃口をかっこよく吹いて言った。
逃がせばいい。
「そうですね。」
爺は笑顔になった。
そうそう、爺は動物が大好きだったんだ。
優しそうなハゲ。
それが爺の容姿だ。
蝙蝠たちが逃げ、平和を取り戻した動物園の午後。
俺たちは威裟矛・瑠羽那と合流した。
「大変だったねぇ。」
「だぁ〜ふへぇ〜。」
「瑠羽那ぁ、欠伸も可愛いぞっ!」
………、見事な世界の作り方だ。
見習いたいものだな。
それはまぁいいとして、デートは順調に進んでいた。
マジで寒いですねぇ(本日2回目)。学校で凍えながらコ○ク○の曲聞きいてます。後書きメンドーなんで終わります。




