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ツルッぱげ!  作者:
3/14

No.3ハゲデート

いゃあ、疲れたですよ。動物園ネタなんて、久しぶりだからですかね。 話が変わりますが、最近寒いですねぇ。 もうすぐ、好きな人の誕生日なんですよ。因みにσ(`Д´)ももうすぐなんですね。 告ろうか迷ってんですよ。つー訳で、いつか、誕生日ネタ考えてみます。 話反れまくってすんません。じゃあ見てください。

運命の日の朝。


我が家では、パーティーするらしく、かなりの量の日本料理を作っている。


寿司、天ぷら、ソバやたこ焼きなどか大広間に並べられていて、どれも美味そうだ。


思わず、ヨダレが溢れ出てくるぜ、コンニャロー。


これなら俺もパーティー出たいし!


もちろん食べるだけだけどね。


が、今は急がねぇとな。


祐大が待ってるから。


「泰世。間に合わんぞ。」


「わりぃわりぃ。」


予想的中!


長い付き合いだと、心が読めるようになるんだな。


「爺! 車頼む!」


「もう用意は出来ております。」


流石は爺だ。


まさに意志疎通だな。




デート会場は近くに新しく建てられた、動物園だ。


そこそこ人気があるらしいが、行ったことがない。


確かデート用に作られているらしいが………。




「着きました。ご子息様。」


つー訳で到着。


結構広いな。


思っていたよりも何倍もいい感じだ。


入場ゲートの前まで行くと、きれいに着飾った2人が立っていた。


2人共に可愛い。


特に水瀬の白のワンピースってのが、清楚な感じが出ていて可愛い。


隣の河も黒で統一されていて、大人の感じが出ていて美しい。


いやぁ、マジでご褒美みたいだわ。

「待ったか?」


「ううん別にだよ。」



と、満面の笑顔で水瀬は言った。


一瞬、ムラムラしたんだが、俺だけだろうか?


いや、一度見てみろ。


絶対にムラムラくるぞ。


それは置いといて、俺たちは最初にペンギンを見に行った。


可愛いペンギン達がペタペタ歩いていて、マジで和むわぁ。


「可愛いね。」


「だね!」


全く分かりやすい奴だ。


声が裏返ってるよ。


「本多君は動物好き?」


「え? あ、まぁそれなりに好きかな。水瀬は?」


あまりの不意討ちに、声が少し変だった。


ってか、悩殺スマイルなんですけど。


「私は大好き。だって可愛いんだもん。それと、円でいいよ。」


ぐはっ!


またも悩殺スマイル!


これ以上されると、制御出来なくなって暴れだしそうだ。


なんて考えているうちに、河と祐大のペアはかなり先に進んでる。


「置いてかれたね。」


「だな。」


さて、追い付くべきか否か、どっちだ?


「………………。」


「………………。」







長く重い沈黙。


これは最悪だな。


何か話題を……。


「あの、」

「あの、」


「あ、はい?」

「何?」


うは!


同じタイミングって、かなりベタなんですけど。


こんなことあるんだな。


マンガとかドラマとか小説だけと、思ってたよ。



あまりいい雰囲気とは言えない。


この苦境をどう乗り越えようか。


やっぱ、何見るかとかで乗りきるしか無いな。


「ライオン、見に行かない?」


「はい。」


うし。


作戦成功。


だが、精神的ダメージが危険値まで上がっている。


マジでヤバいわ。


着くとライオンたちは、お昼寝、いや朝寝をしていて、ピクリともしない。


なんつーか、チョータイミング悪いんですけど。



「どこ行く?」


「蛇がいいです!」


蛇か、爬虫類が好きなのかな?


ライオンから蛇がいる、蛇の館は割と近くにあって、楽に行けた。


中には各種類の蛇ごとに、仕切りがあり、ソファーが1つ、クッションが2つあった。


デート用とはこういうコトなのか。


なかなかやるなぁ、これは流行りそうだ。


うーん、それにしてもどこも空いてないな。


これじゃあ、見れないじゃないか。


折角来たのに……。


「本多君! ここ、空いたよ!」


「お、おぅ!」


どうやら、入り口に近いところが空いたらしい。


笑顔の円が大きく手を振って、こっちこっちと催促していた。


このシーンを永久保存番の写真に撮っておきたい。



なんつってな。


そこまでは要らないな。


「この蛇大きいねぇ。」


「だな。」


見た感じ、6メートルはある、かなりでかい蛇が、一匹いた。


でも、その蛇、大きく口開けて、牙でガラスに穴開けてるんですけど。


やばくないっすか?


いや、ヤバイよね。


絶対にヤバイよね!


「チクチクして気持ちいい!」


円メッチャ笑顔で、貫通した牙を触ってるんだけど、危ないよね。


パキッ!


ひび割れした………。


「円! 逃げっぞ!」


「アハハハ。」


完全に自分の世界入ってるし。


「行くぞ!」


無理矢理、円の手を引いて、蛇の館を出た。


俺たちが出た後、蛇の館から悲痛な悲鳴が、聞こえて来た。


御愁傷様です。


さて、心を切り替えて、次のところ行こうか。


「蝙蝠がいいな。」


んー、円って、可愛いけど、何かがずれてるよな。


気のせいだろうか?


蝙蝠の部屋は、限り無く大きく、とてつもなく蝙蝠の数が多かった。



蝙蝠の部屋は、かなり暗くて、全種類の蝙蝠を、同じ部屋に飼っていた。


中には花を食べている蝙蝠や、餌用の蛾を食べている蝙蝠もいた。


「近くで見ると目が大きくて、可愛いね。」


うん。


確かによく見ると、目が大きく、可愛い。


イメージとは大違いだ。


もっと変な顔してると思っていた。


鼻も豚みたいで可愛い。


ゴン!


ゴン!


突如、ガラスに体当たりしだした。


ちょっと待て。


中で何が起きてんだ。


「痛そう……。」


「だな。」


ミシ!


今、とうとうガラスにヒビが入った。


さらに蝙蝠は、勢いを増していく。


うーん、今日はストライキが多いな。


「円、逃げるぞ。」


「う―――、あ。」


時既に遅し。


ガラスは派手に割れて、無数の蝙蝠が一気に雪崩れ込んできた。


蝙蝠の部屋に居た、カップルたちはギャー、ギャー叫び、逃げ惑った。


「円!」


「本多君!」


俺たちは離れ離れになり、蝙蝠の群れに襲われた。




「はぁ、はぁ、はぁ。円……。」


気が付けば、俺は外に出ていた。


空には無数の蝙蝠で覆われていて、空が黒くなっていた。


多分野生の蝙蝠も合流したんだろう。


動物園上空全域が真っ黒だ。やっかいなコトになったな。


とりあえず、円を探さなきゃ。


俺は逃げる人を避けて進み、蝙蝠の部屋の周りを探し回った。


何周ぐらいしただろうか、疲れはてた俺は、ベンチを見つけ、座った。


「泰世ぁ! どうしたんだよこんなとこで。」


「どーしたのー?」


隣からとても聞き慣れた2人の声がした。


「威裟矛に瑠羽那ぁ。」


そこには、威裟矛と瑠羽那が手を組んで、ラブラブな雰囲気を、醸し出している。


「居たんだ。」


「うわ! ひでぇ!」


「ひど〜〜ぃ〜〜。」


なんつーか、やりにくいな、こいつら。


「怒んなって。ところで円見なかったか?」


「水瀬か見てないよな?」


「う〜〜ん。見てないよ〜〜〜。」


ちっ!


どこ行ったんだよ。


「分かった。それじゃあ、デートしててくれ。」


再び、探しに出た。


後ろで威裟矛と瑠羽那が、何か言ってたから、一応手を振っといた。


相変わらず混乱が続いている。


上空の蝙蝠はどんどん勢力を増やしていっている。


どうしたモノか。


しかも、数100匹は人を襲っていて、大勢の人が怪我をしている。


「本多君ーーー!」


真左から円の叫び声がした。


声がした方へと全力疾走した。



そこには何10匹の蝙蝠に囲まれて、






楽しそうにしている円がいた。


絶句だ。


「まど……か?」


「あ、本多君!」


そう言って、蝙蝠を引き連れて、こっちに来た。


何て言えば、良いんだろう?


「この子達ね野生から無理矢理、連れて来られたんだって。」


ハィ?


意味がわからないんですが………。


キョトンとしている俺を見て、円は楽し気に、

「私ね、昔から動物と話が出来るんだ。不思議だよね。」


と言って笑った。


かなり深刻なコトじゃないか!?


もっと早く言って欲しかったよ。

動物園ネタが終わったらキャラクターの紹介をしたいと思ってます。

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