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ツルッぱげ!  作者:
12/14

No.12 漫才みたくハゲ

苦手な恋愛にさらに苦手なコメディを入れてみました。

RRRRRR!!


RRRRRRRRRRRRRR!!


RRRRRRRRRRRRRRRRRRRR!!


ガシャン!


うるさくなる目覚まし時計を頭突きで黙らせる。


少しだけだが額から血が流れる。


それを手で拭って今黙らせた目覚まし時計を視界が儘ならないまま、見る。


2本の針は午後8時30分示している。


あぁ眠てぇ。


まだ寝たい気持ちがあるが、生憎だが寝過ごしているから時間がない。


フッ、非情に残念だ。







何か俺、キャラが変わっていないか?


まぁそんなコトは気にせずに身仕度を済ませて、裕大の家へ向かう。


いや、アイツのコトだから先に行ってるな。


なら、志流真の所に行く方が妥当かな。


志流真の家に着くと、ベランダをよじ登り、志流真の部屋の窓のガラスの鍵的な所にジッ◯ライターの火を当てる。


それからバタフライナイフを取り出して、ジッ◯ライターで温めたガラスの所をくり貫いて鍵を開ける。


そして静かに窓を開いて、静かにお邪魔しま――


「土足で勝手に入ってくんじゃねぇ泰世ぁ!!」


俺が土足で入った瞬間、真横から飛び膝蹴りが俺の側頭部に直撃する。









と思うだろ!?


しかーし!


俺の頭はスキンヘッド、そしてかなり頭の形が丸くて、頭のお肌がツルツルだから、直撃せずにそのまま受け流せるのだ!!


お陰様で志流真はそのままの勢いで壁にぶつかって、ノックアウトォォ!


という訳で土足のまま部屋に上がって、志流真を起こして、部屋を出る。


遅いけど俺の頭便利だろぅ?


「いや、不便だ!」


隣でほざいている奴はほっといて、階段を2歩で降りる。


このスリルがたまらないんだよ!




俺たちは杉里邸に向かった。




――杉里邸――


ある程度奥に(学校から離れる)行くと、この辺りでは豪邸に部類されるであろう杉里邸の塀が見える。


つーかこの塀、塀じゃなく石垣だな。


俺の身長の5倍はある。


門もでけぇ!




たのぉもぉぉぉぉ!




シーン……。




「何ぃ奴だぁぁぁ!?」


しばらくして、ある程度声のトーンを下げたであろう女声が聞こえてきた。


泰世だよぉぉぉ!


「そこは普通かよ!?」


フッ、これだから素人は困るよ。


「いやいやおかしいだろ!?」


「泰世ぁ? 今行くぅ。」


「眞那姉、上着を着てください。それでは只の露出狂です。」


外で寂しく漫才をしているのになんか中は楽しそうだな。



「おっまったぁぁ!」


でかい門から、学校生活では見れない様な

厚化粧をした眞那と実沙綺が、現れた!


─────────

戦う← バック? │

ボール? 逃げる │

─────────



ピッ!



─────────

太陽拳? 頭突き←│

フラッシュ ???│

─────────



ピッ!



泰世の頭突き!


「ゎ! 危ないでしょ!」


攻撃は外れた。


────────

戦う バック?← │

ボール? 逃げる │

────────



ピッ!



────────

だいじなものか?│

────────

じてんしゃ的なの│

かなりすげぇ釣竿│

蠢くなにか…。←│

────────



ピッ………。



ブィィィィィィィン!


「いゃゃゃゃ! 変態ぃぃぃぃぃ!」


「何やってんだごるぁぁぁぁぁぁ!!!!!」




志流真の飛び膝蹴り!


ぐはぁ!


急所に当たったぁぁ!


泰世は倒れた。


目の前が真っ暗になった……













「おい! 女の子の髪の毛をなんだと思ってんだ、てめぇは!?」


俺の右手を掴んで、珍しく声を荒げる志流真を横目でチラリと見る。


どうやら怒っているみたいだな。


「その前にその歪なバリカンは何なんだよ!? ガッガッて言ってるぞ?」


あぁこれか?


これは桃内士郎氏の小説の番外編であの殺人理容師が使っていたバリカンだが、何か問題でも?


「すっごぉぉぉーいぃぃ、これがぁあのぉバリカンなんだぁ。」


静かに近付いてきた眞那が蠢くバリカンを触る。




「大有りじゃ、ボケがぁぁぁぁぁ!! そして眞那! お前も何触ってんだ!」


やたらとうるさくツッコミをいれる志流真を非難した様な目で見つめる。


もちろん眞那もだ。


ジィィィィィィィ。


「な、な何見てんだよ!! て、照れるだろ…。」


自ら頭を撫でる志流真。


……そっち系かよ…。


とまぁ、志流真はほっといてだ、眞那、何時から開始なんだ?


「んーとぉ、8時。」


は?


もうとっくの昔に8時過ぎてるんだけど?


「眞那姉、もうすぐ8時45分です。」


「ふぅん………って大遅刻じゃなぃぃ!! 実沙綺、馬を3頭、引っ張って来て! 今すぐ!」


う、馬?


「もう用意できてます。」


えぇ!?


俺たちの横にはサラブレッドが3頭、鞍をつけて、今すぐどうぞ、と言っているかの様にいる。


眞那と実沙綺は軽く飛び乗ると鞭を打って、颯爽と駆けていった。


それに続いて、俺も飛び乗る。


後ろに志流真を乗せて…志流真の足に鞭を打つ。


「いってぇぇ! 何しやがるんだ!?」


置いてくぞ?


「右よーし、左よーし、行ってよーし。」


駅員さんの真似をして軽く誤魔化す志流真。


くくく、つくづく面白い奴だ、志流真っていう人間はな。






途中志流真の足を叩いているうちに、学校に着いた………。

寒いですねぇ。浦和レッズACミランに負けましたねぇ。だけどスター軍団に善戦でしたねぇ。あと少し……だったのに…

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