家庭教師
3歳になった。
俺は毎日練習をした。
魔力は使えば使うほど増え、今では中級魔法を100回使っても疲れないほど増えた。
そして今日上級魔法を覚えようとした。
それが事件の源となった。
俺は火と風と闇を特にうまかった。
闇の上級に挑戦する。
「解き放たれし不穏なる異界の力、目の前に裁きを。ネガティブハンズ」
その瞬間「ドンッ!!」
壁が壊れた。
俺は茫然としてしまった。
「大丈夫か?」
クランスが来たが俺は動く事が出来なかった。
クランスは「魔物が襲って来たのか?」
とか言っていた。
その後母のセウラが来た。
セウラは冷静に壁を見て、俺を見てそして本を見た。
「ラースこの呪文を唱えたの?」
「はい。ごめんなさい」
「謝らなくていいのよ。その年でこの魔法を使えるなんて」
「おいおい、これ上級魔法だろ。文字も読めない子が使えるわけないだろ」
クランスは不思議がっていた。
「そんな事より家庭教師つけましょうよ。きっと凄い魔術師になるわ」
「男が生まれたら剣士にする約束だ」
「でも剣士より魔術師の才能があるんだもの」
「関係ない」
夫婦喧嘩が始まった。
「両方習ってはいけないのでしょうか?」
俺が言った途端喧嘩が止まった。
「両方ってどうやってするんだ?」
「午前は剣士の修行をして、午後は魔術師の修行をしてはダメでしょうか?」
「ダメって事はないが、並大抵の苦労で済まぬぞ」
「ラース無理しなくてもいいのよ」
「はい」
そう言って部屋に戻った。
父は家庭教師を探しに街に行った。
数日後、
「コンコン」とドアノックの音がした。
ドアを開けると綺麗な水色の髪をした10歳ぐらいの少女が立っていた。
「本日より家庭教師に来ましたミラです」
「家庭教師にしては少し小さくありませんか?」
「年齢は25歳です。私が教える生徒とは?」
「この子です」
「魔法を理解してるとは思えないのですが」
「この子は優秀だから大丈夫」
「はぁ・・・できる事はやってみます」
明らかに「親バカ」と思われているだろう。
こうして家庭教師が決まった。