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引きこもり吸血鬼の怠惰なる引退生活  作者: 雪菊


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87/90

向き不向き


 ラウルも通常モードに戻り、私もまぁ血を求めるような感覚が薄れたので小娘たちも戻ってきている。

 のんびりとポチモンの最新作をプレイしながら過ごす日々は気楽でいい。それにしても、今作ではモンスターがやたらとプレイヤーを狙ってきている気がするのだが、さすがに気のせいか? 服装の自由度が高いことや魅力的なキャラクターが人気であるようで、ネットでもさまざまな写真が流れてきている。私のフォロワーも二次創作をガンガン流してくる。



「フェルぅ? 長時間ゲームしてたら、まぁたラウルに怒られちゃうわよぉ?」

「それもそうだな」



 以前、レースゲームを一日半くらいずっとやっていたところ、本気で怒られたことがあるし、休憩は挟まないとな。今作はなんというか……奇襲などもできてしまい、ついやり過ぎてしまう。楽しい。肌に合っている気がする。



「そういえば、お前が自主的にその姿なのは珍しいな」

「ん~……。なんか、気分?」



 気分ならば仕方がないな。

 ところで、外が少し燃えているのは襲撃者でも来たのか? いや別に、成人なら殺していい。自己責任だからな。協会ともそういうことで話し合いは済んでいる。

 そういえば、一応この間の三人も報告を入れておいたが、その後から襲撃が来るようになった気がするな。


 よく『魔王』などと呼ばれていたのに生きている者を狙おうと思うな。

 多くの魔王は殺し合いで代替わりをする。私のように後進が育ったためなんて理由で交代するなんて例は稀だ。私は自分が続けているのが本当に面倒で仕方がなかったのでさっさと投げ出したかったのだが、権力に固執するやつはいるからな。

 それに、一部の魔王は土地を支配するような武器を持っていたりするから、その制御にたる者となると代わりがいないという例もあるな。


 もしかすると、私は後進に譲ったため、力が落ちているからこの国に来たと思われているのかもしれんな。別にそんなことはないのだが。



「私ももう少し力を誇示すべきか?」

「力を量れないのが悪いんじゃなぁい? ラウルのが強かったよ」



 アルテの言葉に苦笑する。そうなると、本当に手あたり次第で適当に襲撃者をよこしているだけの可能性があるのだが。

 それにしても、今日は清明のジジイが来るという話だし、あまり余計なことをせぬ方が正解だと思うぞ。あのジジイ、私より容赦がない。骨とか「残ればいいね」というレベルである。なんなら、式神に化けさせて本拠地ごとやられるのではないか?



「厄介事でなければよいがなぁ」



 ジジイが来る時というのは大抵厄介事なのだ。

 なので、もう諦めている。家を空けるような事態だけは避けたい。



「厄介事ってヘスティアとのデート?」

「厄介事ではないが、それもあったな……」



 行く場所がまだ決まっていない。

 私は誰かと付き合うということに向いていないのではないか?



「何をすればいいのかすらわからん」

「フェルってそういうとこあるよねぇ」



 使い魔にまでそう言われる有様である。

 まだしばらくゲームに集中していたい。外出したくない。

 しかし、依頼を聞いてもらい、承諾したのは私だからな。そろそろしっかり予定を立てないといけない。


 ヘスティアには「義務感で予定を立てないでください!」と言われそうだ。


いつも読んでいただき、ありがとうございます。


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