ハンター協会の依頼1
「ドラクルさん! 助けてください!!」
子どもたちの学校も始まり、私も以前の生活に戻ろうとしていた頃、一人の男が家に飛び込んできた。
全身に鎧を纏っており、正直、かなり怪しい。よく捕まらなかったなとしか言えぬ。普通のハンターにしたって、なるべく武器が一般の人々の目に入らないようにする。だが、この男にそんな気遣いはないらしい。大きな剣をこれ見よがしに背負っている。
「お前ももうSSランクのハンターだろう? 私が助けられることがあるとは思わんが」
この男はSSランクハンターの三谷聖悟。
やたらと重そうな装備を身に着けておきながら、その理由が「顔を見られるのが恥ずかしいから」などというわけのわからん男である。まぁまぁ綺麗な顔をしていると思うのだが、現代の価値観では違うのだろうか?
付け加えると、そんな男だが日本で十五人しかいないSSランクハンターである。
一体この国、どうなっているんだ。
「いや、期待が集まっていた我々世代のSランク試験でまさかの合格者0を出したドラクルさんにしか私を助けることはできません!」
「あれは貴様等全員弱かったのが悪い。だというのに、どこぞの阿呆がなぜかあのあと全員通したのだったな……」
結果、コイツしか生き残らなかった。
ダンジョンを甘く見ているのが悪い。少しばかり強くて、見目が良くても、生存能力が高いとは限らないということを理解できてよかったな。
「まぁ、協調性が少しもない人たちだったので、仕方がないとは思いますが……当時のハンター協会はその時にあった『どうして将来性のある若者が何名も死ぬことになったのか』というバッシングにかなり疲弊していましたね」
「当人たちの能力が低いのが悪いのに、どうしてハンター協会があれだけやり玉に挙げられたのか、不思議ではあるが……」
というか、能力が足りていれば私だって試験に通したからな。……ああ、協会にその見極めができなかった故か?
「……それとも何か? 貴様の同期のように協調性のない、ちょっとした才能の持ち主が何名か集まったのか?」
「いえ、一名です」
私は否定してもらいたかったのだが。
いるのか。面倒なのが。
「なので、ドラクルさんに見ていただいて判断してもらいたく……」
「それは協会の方で頑張るべき案件だろう。今更私に頼るな」
大体、話の通じる太郎ですら、うまく扱えないのだから、私に頼る前に内部改革とかした方が良いぞ。本当に信じられん。高位のハンターなんて扱いにくく、あまり人の話を聞かないようなやつが多いのに、あれを持て余しているのだ。むしろ、一名ならそいつで慣れるべきではないかとすら思う。
「お願いします! あれは本当に才能がある人物なのです……。あの子が昇格後ダンジョンに挑んだ一発目で死んだなんてことになったら今度こそ協会が立て直せなくなっちゃいます!!」
「そんな組織、一度壊して再編した方がいいんじゃないか?」
人間の組織というのはどのタイミングで腐敗するか読めんし、太郎のような案件があるなら少しばかり痛い目を見て数名入れ替えた方がいい。
「そんなこと言わずにお願いします! 報酬にこちらを用意しております……」
手渡された紙を一応確認すると、ちょうど欲しかったものだったので溜息を吐いた。
アルテの武器を新調したいと思っていたので、仕方ないな。
「……詳細を聞いてやろう」
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
うっかりインフルエンザにかかってしまい、空白期間ががが




