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その2

やっぱり、恋人がいたのね。


かの、人間と魔王の婚姻に乗っかり、同じ種族とばかり結婚してきた人間は新しい道を見つけた。それが、異種族結婚。ルードは魔族、シャルルは人間。つまり、この結婚は流行りに乗っかっただけの政略結婚ということだ。


人間の貴族でも愛人がいるということはよく聞くし、容認するべきなのでしょうが・・・。


悶々と考えていたら、いつの間にか自室についていたシャルル。勢いよく扉を開け、これまた、勢いよく黒のシャツに白いエプロンをつけたメイドに向けて抱きついた。

盗賊でも入ってきたような乱暴な扉の音がして、そのメイドは正面からシャルルに抱きしめられる形になってしまった。


「ぐぇ」


鳩尾に入り、メイドは苦しそうな声を上げた。


「メイラン〜。ルードが、ルードに・・・」


鼻を啜りながら、ぎゅうぎゅうとさらに締め付ける。そのせいで、メイランの服は涙で濡れ始め、メイラン自身気分がいいわけがない。

八つ当たりのように締め付ける主人をメイランは優しく抱きしめた。わけではなく、


「苦しいわ!!」


乱暴に引き剥がした。使用人のあるまじき姿にシャルルは怒るわけではなく、さらに泣いた。

シャルルはメイランの主としての風格がないわけではなく、メイランがシャルルの事を妹分としか見ていないのだ。そのため、メイランは他の使用人が気を使って言わないこともずけずけと言う。家族のような、友人のような関係なのだ。

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