表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
13/13

特別番外編 歪と精霊

本文でルードに加護を与えた精霊とメイランの面識があったということで、書かさせていただきました。

時間軸はシャルルたちのもとを離れ、次の仕事場を見つけるまでの間。

水底で眠りこけていた一見すると魔獣のように見える魚は人々から崇められる精霊。

その精霊の中でも一際強く、特別な名を与えられている大精霊なのだ。


「相変わらず水底が好きなのかい?」


その大精霊の寝床に侵入した人間の女の形をした化け物。

どんなことでも叶えるほど強力な力を持ちながら、自由奔放に世界を掻き回すという厄介な存在である。


歪者(いびつもの)が何をしに来た」


寝ていたところを起こされた大精霊は低く不機嫌な声で問いかける。

わざわざ他の生き物でさえ来るのが困難なへんぴな水底まで来た意味も察しがついた。


「顔を拝みに来たのさ。昔、人嫌いと豪語して人に封印されてたやつが人間に加護を与えてたんだからね。それに、アンタの愛し子のためにアタシは手を貸してやったんだ。一晩くらい付き合え」


その言葉に精霊は言い詰まる。

事実、昔、人嫌いだったし、この女には愛し子とその伴侶の仲を取り持っていたことは精霊の伝手で聞いた。

だが、好き好んで一緒に居たい相手ではない。


「…いいだろう」


渋々、精霊は了承する。

女は偉そうに寝床の入り口で、他の魔獣にちょっかいを出し始めた魔獣を仕留めてきたのか、どこからともなく剣とそれを取り出して焼き始めた。

精霊の姿は魚であるが、魔獣ではないため、複雑な心境でそれを眺めた。

途中で、食うか?と渡され、おずおずと受け取った。

焼き加減が絶妙で美味い。


「貴様はまだ墓参りをしているのか?他の者の様に別の世界へと移ればその傷も浅くなるだろうに」


精霊が聞くと、女は食べる手を止めた。

大の男10人がかりでも食べきれないほど巨大な焼き魚の7割が女の腹に入っているのだが、その不自然さにつっこむ者は誰もいない。


「何を勘違いしてるんだい?アタシは結構世界を巡ってきたて、ここに来たのは最近だよ。料理と食材が好きなだけ、飽きたら別の場所(せかい)に移るさ」


そういった女は強がっており、どこか寂しそうだった、深く言うつもりもなかったため、そうか、とだけ相槌を打った。


「どっかの信者はまだ、諦めてないだろうがな」

「ああ、彼奴か」


確かに、狂気的なまでに全肯定をするやつがいたなとうろ覚えになり始めていたことを思い出した。


「アタシはせっかく手に入れた自由を満喫してるだけさ。他もそうだろ?真面目なやつは真面目にこき使われてるだろうね」

「ふっ、確かに真面目は貴様の性に合わないだろうな」


水底で一晩中昔のことを語った。

1人と一匹はまた飲もうと、友人のように約束を交わした。


「そういえば、貴様の名はなんと言ったか?」

「アタシの名前はコバト。じゃあな、策略の」


そう言い残してコバトは、水中であるにもかかわらずあっという間に地上に出ていた。

策略の大精霊の加護が性転換だったのかと言うと情報を集めるのに、重宝して、もしスパイとバレても性別が変わると、骨格なども変わるので逃げることができるなどがあったから。

そして、精霊の加護は何を与えるのかある程度決まっている。そのため、被ったりもするが、能力が珍しいことや、与えることができる加護が多かったりすると、精霊の位は高いのです。


本作で初めてメイランの本名がコバトだと明かされた!


「間違えて、アクマを召喚してしまいました」

でも、コバトが出てきて、別の同族が出てきます。

こちらは、少し過激な表現があるのでR15の設定をしています。


面白いと思ったら、評価・ブックマークお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ